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ドウガネブイブイ

ドウガネブイブイの写真

写真ギャラリー

サクラの枝から落ちそう。触角が3つに分かれているの可愛いです

明かりに飛来したドウガネブイブイ(大阪)

観察していたらたくさん卵を産みました

マット(土)に入れておいたら孵化(ふか)してきました

一齢幼虫。頭はオレンジ色です

全体

上から

横から

お尻から

顔のアップ

メス♀のお尻

ドウガネブイブイ

コウチュウ目(鞘翅目)まとめ 甲虫図鑑

ドウガネブイブイってどんな虫?

コガネムシの仲間なのですが、緑色のきれいな光沢を持った種類が多い中で、ドウガネブイブイは銅色をした地味な色をしているのが印象的です。
灯火などにも集まってきますので、玄関先で見つかることも多く、カナブンにもよく間違えられる昆虫です。

コガネムシ科

昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫(コウチュウ)目があります。
ドウガネブイブはその中の「コガネムシ科」の一種です。
この仲間にはカブトムシやハナムグリ、カナブンなど有名な昆虫がたくさん含まれています。

ドウガネブイブイの名前の由来

ドウガネブイブイとはなんともキャッチーで変わった名前です。
漢字では「銅鉦蚉蚉(銅鉦蚊蚊)」と書きます。

銅鉦とは、銅色~銅褐色をした体の色のことを指しています。
ブイブイに当てられている「蚉」の字ですが「ブンブンと飛ぶ虫」という意味が込められた漢字です。
カナブンも「金蚉」と書いて、「金属光沢のあるブンブンと飛ぶ虫」とうい意味が込められています。
ですから、銅色をしたブンブンと飛ぶ虫という意味が込められているのですね。

ブンブンでなくブイブイなのは、訛って呼んでいたことが由来になっているようです。

ドウガネブイブイの特徴

カナブンとの違いは顔が丸い

ドウガネブイブイはコガネムシの仲間の中でも「スジコガネ亜科」に分類され、これらの仲間や一般にコガネムシと呼ばれるものは顔が丸っこいのです。
しかし、よく間違えられるカナブンの顔は実は四角い形をしています。

「ドウガネブイブイ」と「カナブン」の顔を並べて見ると、その違いは一目瞭然ですね!

ドウガネブイブイの写真
ドウガネブイブイの顔は丸っこいです。
カナブンの写真
カナブンの顔は四角い印象ですね。

ドウガネブイブイの白バック写真

ドウガネブイブイの写真
ドウガネブイブイの顔アップ。
ドウガネブイブイの写真
上からの写真。
ドウガネブイブイの写真
全体の写真。
ドウガネブイブイの写真
お尻の写真。
ドウガネブイブイの写真
ドウガネブイブイのメス♀のお尻の先。
(オスには尾端に切り込みが入ります)
ドウガネブイブイの写真
横からの写真。

ドウガネブイブイの生態

食べ物や餌(エサ)

幼虫の時期には、土の中で植物の根や腐葉土などを食べて育ちます。

成虫になると食性は変わり、サクラをはじめとした広葉樹の葉っぱなどを食べます。
飼育するときには、昆虫ゼリーも食べます。

ドウガネブイブイによる食害

幼虫の時期には植物の根を食べたりもするので、芝生のあるところや、園芸などに被害を与えることがあります。
果樹園などでも、成虫がブドウの実を食べて食害することもあるようです。

幼虫は土の中にいるので、駆除するのは難しい問題なのですが、卵を産まさないのが一番の対策になると思います。
似たような被害でアオドウガネに食害されたサトウキビ農園があるのですが、ライトトラップで成虫を捕らえることで被害が減少したようです。

ドウガネブイブイの成長

丸っこい卵を土の中に産みます。

ドウガネブイブイの写真
ドウガネブイブイのメス♀と卵。

幼虫

産卵されてから一週間から10日程度で孵化(ふか)します。
土の中で成長し、植物の根っこや腐葉土を食べて大きくなります。

ドウガネブイブイの写真
生まれたての幼虫。
顔が白っぽいですね!
ドウガネブイブイの写真
餌(エサ)である腐葉土も食べ始めた幼虫。
顔がオレンジ色になっています。

蛹(サナギ)

春を待ってからサナギになって、羽化をして活動を始めるようです。
幼虫の姿で越冬するのはカブトムシなどと一緒のようです。

ドウガネブイブイの分布や生息地

北海道から南西諸島まで全国的に見ることのできる昆虫です。
広葉樹林や果樹園、街中の公園や明かりにも飛来するので色んな所で見ることが出来ます。

コウチュウの仲間をもっと見る!

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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