ミノガ科とは?
チョウ目に含まれるグループで、ガの仲間になります。幼虫は蓑虫(みのむし)と呼ばれて親しまれています。蓑(みの)とは昔に作られていた雨具のことで、その様子に似ているところから呼ばれるようになり、科の名前の由来にもなっています。
有名な種類では「オオミノガ」や「チャミノガ」などがいますが、これらの種では成虫になるとオスには羽がありますがメスにはありません。メスは羽がなくて飛べないので、ミノからでることはせずにオスがやってくるのを待っています。
ミノガ科の写真ギャラリー
Psychidae
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ミノムシの見分け方
ミノムシと呼ばれるミノガの幼虫にもたくさんの種類がいます。
代表的な3種をミノムシの状態で見分けるポイントをいくつかまとめておきます。
蓑(みの)の違い
種類によって作るミノの形にも違いがあります。
葉っぱで作ったり、枝で作ったり、キノコで作るものもいます。
材料もポイントになりますし、それによってミノの形が変わってきます。
それと、大きさなどから比較していくと見分けやすいと思います。
ミノムシが小さい時はミノの雰囲気も違うので注意が必要ですね。
- 紡錘形(ぼうすいがた)
- 葉っぱメインで枝も使う
- 大きい(最大50mmほど)
- 円筒形(えんとうがた)
- 枝を切り取って使う
- 中くらい(最大40mmほど)
- (若齢の時は葉片で紡錘形のミノ)
- 紡錘形(ぼうすいがた)
- 大きな葉っぱの一端を取り付ける
- 中くらい(最大40mmほど)
- ミノに脱皮した殻をつける習性がある
- 細長い円錐形(えんすいがた)
- 細かな葉っぱや茎が材料
- 少し小さめ(最大25-35mmほど)
- 表面は比較的なめらか
- 細長い形
- 木やキノコの破片で作る
- ミノはとても長いものがいる(最大100mmほど)
止まる姿は、オオミノガやニトベミノガは糸でぶら下がったようになりますが、チャミノガは蛹化(ようか)のときには枝に入り口をしっかりと取り付けた姿勢になります。
幼虫の違い
体の色や顔の模様を見ると、雰囲気が違うのがわかります。