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コシマゲンゴロウどんな虫?
植物豊富な浅い止水域でよく見られるゲンゴロウで、水田などでよく観察されます。
生息地の減少とともに、減少傾向にある水性昆虫です。
体長は1cm程度の小ささで、縞状に見える模様が可愛らしいです。

ゲンゴロウ科
コウチュウ目の仲間の中で「ゲンゴロウ科」に含まれる昆虫です。この仲間は水中で生活する「水生コウチュウ」の仲間になります。
この仲間には他にも「コガタノゲンゴロウ」や「ナミゲンゴロウ」などが知られています。
コシマゲンゴロウの特徴
体の色は黄褐色で、羽には小さな斑点で構成された縦条模様が特徴的です。
腹面は赤褐色をしています。





オスとメスの違い
わかりやすいのは前脚の形です。
オスは交尾のときにメスにくっつけるように、吸盤のように発達した前脚を持っています。
メスはスラッとした前脚で形が全く異なります。

生態
食べ物や餌(エサ)は?
幼虫も成虫も肉食性で、水中では弱った生き物を襲ったり、死んだ魚などを食べていると思われます。
幼虫はかなり獰猛で、近くを通った生き物を発達したアゴで積極的に捕えます。
飼育下ではアカムシや小昆虫を与えてみましたが、素早く食いついて離さない捕食スキルを持っていました。
成虫は溺れた昆虫なども食べましたが、煮干しや金魚の餌(エサ)なども積極的に食べてくれていました。

成長
卵
細長い卵で、水中に生える茎の太めの植物に産卵します。
飼育下ではホテイアオイに産卵してくれました。
幼虫
幼虫は水中に生息し、細長い体をしています。
幼虫は鋭い大アゴを持っており、獲物に噛み付いて毒と消化液を注入して獲物を仕留めます。
そして、体外消化で食べていきます。
蛹(サナギ)
蛹化(ようか)の時期が近づくと、陸に上がって土で繭をつくります。
その中でサナギになります。
分布や生息地
日本では北海道から九州の奄美群島あたりまで広い範囲で見られます。
田んぼなどで見られる身近な昆虫でしたが、今では生息地の減少とともに数を減らしています。
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ゲンゴロウ科まとめ 源五郎図鑑
