小さな命に輝きを感じる瞬間を「月刊ムシミル」

コマダラウスバカゲロウ

コマダラウスバカゲロウの写真

写真ギャラリー

アゴを大きくあけて獲物を待つ

苔などを体にくっつけてじっとしている(奈良)

あまり苔がついていない個体を見つけた。体の模様がはっきりとわかる(奈良)

岩などでじっと待つ(奈良)

アミメカゲロウ目(脈翅目)まとめ カゲロウ図鑑

コマダラウスバカゲロウってどんな虫?

幼虫はアリジゴクの仲間ですが、巣を作りません。
体に苔などをくっつけて、岩や木の幹に張り付き、獲物が通りかかるのを待ち受けます。

体に苔をつけた状態でじっとしていると、なかなか見つけることのできない擬態の名手です。

成虫はまだら模様の美しい羽をもったウスバカゲロウの仲間です。

ウスバカゲロウ科

昆虫の分類にアミメカゲロウ目があります。コマダラウスバカゲロウはその中の「ウスバカゲロウ科」の一種です。

コマダラウスバカゲロウの特徴

幼虫は苔(コケ)などを体につけて、獲物が通りかかるのをじっと待っています。

コケやゴミをつけた幼虫

コマダラウスバカゲロウの写真
顔と大アゴ
コマダラウスバカゲロウの写真
斜めから
コマダラウスバカゲロウの写真
斜めから
コマダラウスバカゲロウの写真
横から
コマダラウスバカゲロウの写真
上から

あまりゴミがついていない幼虫

コマダラウスバカゲロウの写真
コントラストの高い模様がはっきりとしています

成長

幼虫

幼虫は苔やゴミを体につけ、岩などでじっと獲物が通りかかるのを待っています。
この幼虫を見つけたのは、雨の降る深夜。
大きな岩の、雨が当たらない下側に何匹もくっついていました。
直接ぬれるのは苦手なようです。

コマダラウスバカゲロウの写真
画面真ん中より少し右に幼虫がいます。

幼虫の捕食

通りかかった獲物を大アゴで挟んで捕まえます。

小さな毛虫をアゴの先で挟むように捕まえました。

コマダラウスバカゲロウの写真
小さな毛虫を捕まえた。
コマダラウスバカゲロウの写真
体液を吸われ毛虫はしわくちゃに。

繭(まゆ)

成虫(せいちゅう)

分布や生息地

本州から九州まで見ることができます。
都市部ではあまり見かけず、自然度が高めの場所で見かけます。

ウスバカゲロウの仲間をもっと見る!

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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