小さな命に輝きを感じる瞬間を「月刊ムシミル」

昆虫お散歩日記2024/12/9 キリガ/ヤガ/カメムシ

寒くなって昆虫の姿が減ってきましたが、そろそろ冬の昆虫が出てくるのではないかと期待して、寒い中散歩に出かけました。

公園の写真

日が暮れると見慣れた公園もちょっと不気味ですね。

電灯がない場所はもっと暗くなるので懐中電灯は必須です。

公園の樹液の写真

道から外れて少し入っていくと樹液の出ている木があります。

春から冬まで、何かいないかな?と思ってよくのぞきに行きます。

公園の樹液の写真

樹皮がはがれていますが、樹液も出ています。

フサヒゲオビキリガ、ブログ用写真
フサヒゲオビキリガ

木を見上げてみると、一匹の蛾を見つけました。
夜が更けるのを待っているのか、樹液に向かうわけでもなくじっとしていました。

フクラスズメ、ブログ用写真
フクラスズメ

樹液のところにはフクラスズメが!

大きな蛾なので、見つけたときはとりあえずびっくりします。

公園の落ち葉の写真

足元は落ち葉だらけです。

木々の緑も落ちて冬らしくなってきました。

落ち葉と長靴の写真

観察に行くとわかっている時は、基本長靴です。

ぬかるみがあったりしても安心だし、スニーカーではすぐに汚れてしまします。
歩きやすいので、普通の靴のほうが移動はしやすいのですが、大きなトラブルをふせぐにはやっぱり長靴です。

低い位置のくっつき虫もふせげます。

ヘーネアオハガタヨトウ、ブログ用の写真
ヘーネアオハガタヨトウ

一本一本と、木を懐中電灯で照らしていくと、さっきとは違う蛾を見つけました。

ヘーネアオハガタヨトウと呼ばれる晩秋から初冬にかけて見られるキリガ(冬夜蛾)の仲間です。

クモヘリカメムシ、ブログ用写真
クモヘリカメムシ

いつも見かけるクヌギカメムシではなく、クモヘリカメムシも木を登っていました。

ヘーネアオハガタヨトウ、ブログ用写真
ヘーネアオハガタヨトウ

別の樹液には、先程と同じ種類のヘーネアオハガタヨトウがせっせと樹液を吸っていました。

キバラモクメキリガ、ブログ用写真
キバラモクメキリガ

近くにはキバラモクメキリガも。

大型のキリガの仲間で、夜中に散策するとよく見かけます。

12月の初旬ですが、色んな冬の昆虫が活動を始めているのがわかりましたよ!


こちらの内容は、月刊ムシミル41号(2025年1月)でも「昆虫カメラマン村松のお散歩昆虫日記」として一部登場しました。
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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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