寒くなって昆虫の姿が減ってきましたが、そろそろ冬の昆虫が出てくるのではないかと期待して、寒い中散歩に出かけました。

日が暮れると見慣れた公園もちょっと不気味ですね。
電灯がない場所はもっと暗くなるので懐中電灯は必須です。

道から外れて少し入っていくと樹液の出ている木があります。
春から冬まで、何かいないかな?と思ってよくのぞきに行きます。

樹皮がはがれていますが、樹液も出ています。

木を見上げてみると、一匹の蛾を見つけました。
夜が更けるのを待っているのか、樹液に向かうわけでもなくじっとしていました。

樹液のところにはフクラスズメが!
大きな蛾なので、見つけたときはとりあえずびっくりします。

足元は落ち葉だらけです。
木々の緑も落ちて冬らしくなってきました。

観察に行くとわかっている時は、基本長靴です。
ぬかるみがあったりしても安心だし、スニーカーではすぐに汚れてしまします。
歩きやすいので、普通の靴のほうが移動はしやすいのですが、大きなトラブルをふせぐにはやっぱり長靴です。
低い位置のくっつき虫もふせげます。

一本一本と、木を懐中電灯で照らしていくと、さっきとは違う蛾を見つけました。
ヘーネアオハガタヨトウと呼ばれる晩秋から初冬にかけて見られるキリガ(冬夜蛾)の仲間です。

いつも見かけるクヌギカメムシではなく、クモヘリカメムシも木を登っていました。

別の樹液には、先程と同じ種類のヘーネアオハガタヨトウがせっせと樹液を吸っていました。

近くにはキバラモクメキリガも。
大型のキリガの仲間で、夜中に散策するとよく見かけます。
12月の初旬ですが、色んな冬の昆虫が活動を始めているのがわかりましたよ!
こちらの内容は、月刊ムシミル41号(2025年1月)でも「昆虫カメラマン村松のお散歩昆虫日記」として一部登場しました。
月刊ムシミルって?