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ヒメカマキリモドキ

ヒメカマキリモドキの写真

写真ギャラリー

顔はカマキリそっくりです(石川県)

触角は短め(石川県)

前半分はカマキリのようで、後ろ半分はハチみたいな姿をしています(石川県)

アミメカゲロウ目(脈翅目)まとめ カゲロウ図鑑

ヒメカマキリモドキってどんな虫?

カマキリのような姿をしていて肉食の昆虫ですがアミメカゲロウ目の仲間になります。

カマキリモドキ科

昆虫の分類にアミメカゲロウ目があります。ヒメカマキリモドキはその中の「カマキリモドキ科」の一種です。

ヒメカマキリモドキの特徴

ヒメカマキリモドキは肉食の昆虫で、カマのように発達した前脚で他の小さな昆虫などを捕らえて食べます。
カマキリにも似ていますが、カマキリは体の前でカマを構えるのですが、カマキリモドキの仲間は胸の横でカマを構えています。

ハラビロカマキリの幼虫の写真
ハラビロカマキリの幼虫
カマは前側で構えます。
ヒメカマキリモドキの写真
ヒメカマキリモドキ
カマは体の横で構えています。

ヒメカマキリモドキの生態や成長

クサカゲロウなどの卵は「うどんげ」と呼ばれる、糸の先に卵がついたような形です。
カマキリモドキの卵はそれよりも糸の部分が短いですが、うどんげの雰囲気は残っています。
葉裏などに多数産み付けられます。

クモンクサカゲロウの卵の写真
参考:クサカゲロウの仲間の卵
ヒメカマキリモドキの卵は糸の部分がもっと短くなり、葉裏などに産み付けられます。

幼虫

幼虫の生態は面白く複雑です。

卵から生まれたばかりの幼虫の体は細長くて脚も6本あります。
その脚で動き回ることができ、近くを通りかかったクモの体に取り付きます。
そして、クモが産卵するときを狙って卵のうに入り込み、脱皮をするとウジ型の幼虫に姿を変え、卵を食べて育ちます。

このように、幼虫の時期で生活様式に合わせて形態にも大きく変化が出るものを過変態や多変態と呼びます。

生態が複雑なので、自然の中で生き残るのは過酷そうです・・・。

ヒメカマキリモドキの分布や生息地

分布の幅は広く北海道から九州まで見ることができます。
丘陵~山地まで見ることができますが、森の中で出会うことが多いように思います。
しかし、海岸の草むらで見つけたこともあります。

ライトトラップ

光にやってくる習性もあるので、ライトトラップなどにやってくることもあります。

カマキリモドキの他の仲間も見る!

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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