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ヒメカマキリってどんな虫?
日本で見られる小さなカマキリで、低めの葉上や葉裏に潜んでいたりします。
もっと小さく、羽が退化して落ち葉の上を中心に生活するヒナカマキリもいるので名前をよく間違えます…。
ヒメカマキリの特徴や見分け方
ヒメカマキリは小型で、コカマキリの半分くらいの大きさのイメージです。
褐色型の成虫では、両サイドに緑色が入るのが印象的です。
体が緑色の緑色型も見られます。
伏せたようなポーズを取るのも、大型のカマキリと様子が違って面白いです。
サツマヒメカマキリとの違いや見分け方
ヒメカマキリと近い種類でサツマヒメカマキリがいます。
見た目がそっくりなのに、発生時期などが異なる別種になります。
生態見分ける「成虫の発生時期」
ヒメカマキリは卵で越冬し、暖かくなってから孵化(ふか)して成長していきます。
それに対し、サツマヒメカマキリは幼虫で越冬するカマキリで、初夏には成虫が見られます。
種類 | 発生時期(成虫)と越冬形態 |
---|---|
ヒメカマキリ | 9~12月(秋) 卵で越冬 |
サツマヒメカマキリ | 5~7月(初夏) 幼虫で越冬 |
形態で見分ける「頭部の突起」
サツマヒメカマキリには複眼の間に角状の突起が目立ちます。
ヒメカマキリでは、この突起が無いかあっても小さめな傾向が強いようです。
生態
食べ物、餌(エサ)は?
カマキリは他の昆虫を捕食します。鎌(カマ)のようになった前脚で他の昆虫を一瞬で捕らえます。
ヒメカマキリは少し小型なので獲物に負けてしまうのではないかと心配もしたのですが、
動くものを捉えたときの、獲物を追う視線。
一瞬でカマを伸ばして獲物を捕食する動き。
暴れる獲物を絶対に離さない力強さ。
小さくてもカマキリらしい、見事なハンターでした。
成長の様子
卵
カマキリは卵鞘(らんしょう)と呼ばれるスポンジ状の中に卵を産みます。
他のカマキリと比べるとかなり小さめです。
幼虫
羽はまだ小さいです。この伏せたようなポーズが特徴的です。
成虫
斜めに入った縞模様が特徴的な羽を持ちます。
生息地や分布
本州から南西諸島まで広い範囲で見られます。
広葉樹林などの低木の葉上で見つけることが多いです。