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ミズカマキリ

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ミズカマキリ

獲物を待ち構えるミズカマキリ

幼虫、脱皮したては白くてキレイ

タイコウチ科まとめ 太鼓打図鑑

ミズカマキリってどんな虫?

水中に住んでいる水生昆虫です。見た目はカマキリに似ているのですがカメムシの仲間で、タガメやタイコウチなどと一緒で水性カメムシの仲間として知られています。

タイコウチ科

昆虫の分類にカメムシ目があります。ミズカマキリはその中の「タイコウチ科」の一種です。確かにタイコウチを細くした感じに見えるかもしれません。
タガメやアメンボと同じ水性カメムシの仲間になります。

ミズカマキリの特徴や生態

ミズカマキリの写真
ミズカマキリ

ミズカマキリは肉食の昆虫

ミズカマキリは水中で他の獲物を捕らえて食べます。
発達した前脚はカマのようになっていて、小魚やオタマジャクシなどを捕まえます。
カマキリと違ってバリバリもしゃもしゃ食べるわけではありません。
カメムシの仲間らしくストロー状の口を差し込み消化液を注入します。そして溶けた部分を吸うように食べます。

長い呼吸管

長い体がかなり特徴的ですが、長い呼吸感も目立ちます。
その長さは体長ほどもあります。
泳ぎはそこまで得意ではないので、体ごと水中で活動できる範囲を広げるのに役だっているのだと思います。

細い体はそのまま水草などに紛れるのにも一役買っていますね。

よく飛んでくる

泳ぐのはそんなに得意ではないですが、飛ぶのは他の水生昆虫と比べると得意な方です。
飛ぶ時には体を乾かしてから羽を広げて飛び立ちます。
光に向かっても飛んでくるようで、夜のプールにもよくやってきていたのを覚えています。
(もしかしたら昼間のうちにやってきたのを夜に見かけただけかもしれない)

飛ぶことは生息範囲を広げるのに役に立つので、他の水生昆虫があちこちで数を減らしている中で、環境さえ回復すれば新たな生息場所を探しやすい昆虫です。
それでも数がかなり減っているので悲しいものです。

ミズカマキリの成長

5~7月頃に交尾をしたミズカマキリは、よく湿った場所を探して二本のヒゲのようなものがついた卵を生みます。
このヒゲは呼吸をするのに役立っていると考えられています。

幼虫

蛹(サナギ)の期間などはない不完全変態の昆虫で、幼虫は成虫をそのまま小さくしたような姿をしています。

成虫で越冬する

ミズカマキリは成虫で越冬することが知られています。

ミズカマキリの寿命

寿命は大体一年程度と考えられています。

ミズカマキリの分布や生息地

全国的に分布している水性カメムシの仲間で、水田や池などの流れのない場所に好んで生息しています。
水のきれいな場所でないと生息できないので農薬の影響が少ないような場所で見つかります。
水草周りなどで静止していることが多いのでそういったところを探すと見つかるかもしれません。

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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