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クロテンフユシャクってどんな虫?
似た仲間の中では、12月から3月まで長期的に見られるフユシャクです。
発生のピークは気温にかなり左右されるようで、寒さが厳しいと発生が後ろにずれ込んでいくようです。
メスの羽は無翅(むし)で飛ぶことはできません。
オスは光にやってくる習性がありますので、冬の寒い時期でも灯火下などで見かけることのある昆虫です。
シャクガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の一群にシャクガ科はあります。クロテンフユシャクはその中の一種です。シャクガの幼虫はまるで尺(しゃく)を取るように移動することが知られており、尺取虫(しゃくとりむし)の愛称で親しまれています。
その中でも、冬にだけ姿を現す本種は「冬尺蛾(フユシャク)」の仲間として親しまれています。
クロテンフユシャクの特徴
フユシャク亜科に属していて、前翅(ぜんし)の外側の模様(外横線)が端のほうで角ばって曲がります。
名前にクロテンとありますが、消失する個体もあるので決め手になりません。
メスは羽を持っておらず、単独で見分けるのは難しいです。
幼虫は緑色型と褐色型がいます。
ウスバフユシャクやホソウスバフユシャクとの違い
似た種類が何種類かおり、羽の外の線状の模様(外横線)がひとつの区別点になります。
ウスバフユシャクは角張らずに、直線上の模様を持っています。
クロテンフユシャクは模様の外側が角ばって曲がります。
ホソウスバフユシャクは、翅脈(しみゃく)のところで波打ったような鋸歯状の模様になります。
食べ物や餌(エサ)
幼虫は比較的広食性でいろんな葉っぱを食べますが、ブナ科のクヌギやコナラなどを好みます。
分布や生息環境
北海道から九州(対馬含)の全国的に広く見ることができます。
平地から亜高山帯でも見られ、国外では朝鮮半島、中国、ロシア南東部にも分布します。
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