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ウスバカゲロウってどんな虫?
幼虫はアリジゴクと呼ばれ、砂の上にすり鉢状の巣を作って獲物を捕えます。
その穴に落ちた獲物を捕える様子が有名です。
成虫は、幼虫とは似ても似つかないのですが、細長い体と細長い透明な羽を持っています。
ウスバカゲロウの成虫写真
ウスバカゲロウ科
昆虫の分類にアミメカゲロウ目があります。ウスバカゲロウはその中の「ウスバカゲロウ科」の一種です。
ウスバカゲロウの成長や特徴
ウスバカゲロウの幼虫はすり鉢状の巣を作り、その中に潜んで獲物を待ちます。
アリジゴクと呼ばれる幼虫の巣
アリジゴクは砂地に巣を作ります。
すり鉢状に作られた巣はトラップになっていて、ここを通りかかった他の昆虫は足を滑らせるように落ちてしまうんですね。
しかし、落ちそうになった昆虫は、すり鉢を登って脱出を試みます。その獲物を、アリジゴクは砂を飛ばして巣に落としにかかる狩りの様子も見ものです。
そして、幼虫は落ちてきた昆虫を大きなアゴで挟んで捕食します。
ウスバカゲロウの幼虫は雨の当たらない場所を好んで巣を作ります。
雨の当たらない神社の軒下などに巣を作ることが有名ですが、自然や森の中では木の根元や大きな石の下などで見つかります。
幼虫
幼虫は短い体に大きなアゴを持っています。
すり鉢状の巣の中心に隠れるように住んでいます。
幼虫の生命力は結構強い方で、乾燥にも強いですし、エサがなくても一ヶ月以上生きることができます。
幼虫のおしっこ
アリジゴクとして生活している間は排泄はせず、成虫になったときに幼虫の時に食べたものをまとめて出すと考えられていたこともあります。
しかし、今ではおしっこをすることがわかっています。
このことを自由研究で確認した話が面白かったのでリンクを載せておきます。
「アリジゴク、おしっこする 千葉の小4が通説覆す発見(朝日新聞DIGITAL)」
飼育していた時にも変化を見ることができました。
ケースの端に巣を作っていたのですが、その側面から濡れた部分を確認することができました。
こんな感じでおしっこしてるんですね!
繭(まゆ)
幼虫は充分な栄養を取って成長すると、巣の中で繭を作ります。
土で作った玉のような繭玉の中で蛹(サナギ)になっているんですね!
土の中でひっそりと変化が起こるので気づきにくいのですが、巣にエサが落ちても食べなくなり、崩れた巣が復活しなくなると繭になっている可能性が高いです。
蛹(サナギ)の抜け殻
繭玉ができてから一ヶ月ほどで、羽化して成虫になります。
繭玉を見てみると、サナギが繭玉を突き破って、その中から成虫が出てきた感じが見て取れますね。
成虫(せいちゅう)
成虫はトンボのような雰囲気も持っています。
細長い体に、細長い羽などはトンボにも似た特徴です。
しかし、羽は背中に伏せてたたみますし、顔の印象も違います。
長めの触角もトンボにはない特徴です。
ウスバカゲロウの分布や生息地
分布の幅は広く、北海道から南西諸島まで全国的に見ることができます。
平地~山地まで見ることができますが、森や林の中で出会うことが多いように思います。
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