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トホシテントウってどんな虫?
大きな紋を持ったテントウムシで迫力がありますが、大きさはナミテントウやナナホシテントウとそんなにかわりません。
しかし、紋が大きくて一目見るとトホシテントウとわかりますし、デザインの主張も強いので見つけるとヤッターという気持ちになります。
テントウムシ科
昆虫の分類で硬い羽を持つことが特徴の「甲虫目」があります。その中に「テントウムシ科」があるのですがトホシテントウはこの仲間に含まれています。他にも有名なテントウムシではナナホシテントウやキイロテントウなども同じ仲間になります。
トホシテントウの学名
「Epilachna admirabilis」で掲載されている図鑑などが多いのですが、「Diekeana admirabilis」が使われている図鑑が新しいもので出ているので両方掲載しています。
トホシテントウの特徴
大きな10個の星模様も特徴ですが、全体に微毛が生えてふさふさしているように見えるのも特徴的です。
ツヤツヤしているナナホシテントウなどとは雰囲気が異なります。
トホシテントウの生態
トホシテントウは「マダラテントウ」と呼ばれるテントウムシの仲間で、ニジュウヤホシテントウやジュウニマダラテントウと近い仲間になります。
この仲間の特徴は、肉食性でアブラムシやカイガラムシなどを食べるものが多いテントウムシの中で、植物を食べることにあります。
ジャガイモやナスを食べてしまう種類では害虫として嫌われてしまいますが、トホシテントウはアマチャズルやカラスウリなどの葉を食べることが知られています。
カラスウリは「カラスくらいしか食べない」とか言われて名付けられたという話があるくらいなので、あまり食用では利用されません。
そのために害虫として嫌われているという話もあまり聞きません。
トホシテントウの成長
幼虫
幼虫は無数の棘状突起を備えた手榴弾のような形をしています。
蛹(サナギ)
蛹になる時には幼虫の時に持っていたトゲトゲも一緒に脱いでしまいます。
トホシテントウの分布や生息地
北海道から九州まで生息しており、割と見られる範囲は広いのですが、食草となる植物がないと見ることはできません。
しかし、食草のある場所さえ見つければ比較的普通に見ることのできるテントウムシです。