毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

トホシテントウ

トホシテントウの写真

写真ギャラリー

トホシテントウのお尻

器用に脚を使ってご飯を食べています

トホシテントウ

テントウムシ科まとめ 天道虫図鑑

トホシテントウってどんな虫?

大きな紋を持ったテントウムシで迫力がありますが、大きさはナミテントウやナナホシテントウとそんなにかわりません。
しかし、紋が大きくて一目見るとトホシテントウとわかりますし、デザインの主張も強いので見つけるとヤッターという気持ちになります。

テントウムシ科

昆虫の分類で硬い羽を持つことが特徴の「甲虫目」があります。その中に「テントウムシ科」があるのですがトホシテントウはこの仲間に含まれています。他にも有名なテントウムシではナナホシテントウやキイロテントウなども同じ仲間になります。

トホシテントウの学名

「Epilachna admirabilis」で掲載されている図鑑などが多いのですが、「Diekeana admirabilis」が使われている図鑑が新しいもので出ているので両方掲載しています。

トホシテントウの特徴

大きな10個の星模様も特徴ですが、全体に微毛が生えてふさふさしているように見えるのも特徴的です。
ツヤツヤしているナナホシテントウなどとは雰囲気が異なります。

トホシテントウの生態

トホシテントウは「マダラテントウ」と呼ばれるテントウムシの仲間で、ニジュウヤホシテントウやジュウニマダラテントウと近い仲間になります。
この仲間の特徴は、肉食性でアブラムシやカイガラムシなどを食べるものが多いテントウムシの中で、植物を食べることにあります。
ジャガイモやナスを食べてしまう種類では害虫として嫌われてしまいますが、トホシテントウはアマチャズルやカラスウリなどの葉を食べることが知られています。

カラスウリは「カラスくらいしか食べない」とか言われて名付けられたという話があるくらいなので、あまり食用では利用されません。
そのために害虫として嫌われているという話もあまり聞きません。

トホシテントウの写真
トホシテントウの食事。
手で草を持っているように見える。かじり取った破片を落とさないように器用に食べているようです。

トホシテントウの成長

幼虫

幼虫は無数の棘状突起を備えた手榴弾のような形をしています。

蛹(サナギ)

蛹になる時には幼虫の時に持っていたトゲトゲも一緒に脱いでしまいます。

トホシテントウの分布や生息地

北海道から九州まで生息しており、割と見られる範囲は広いのですが、食草となる植物がないと見ることはできません。
しかし、食草のある場所さえ見つければ比較的普通に見ることのできるテントウムシです。

トホシテントウの仲間をもっと見る!

テントウムシ科まとめ 天道虫図鑑

テントウムシ特集バナーの画像
関連記事(一部広告含む)

この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
TwitterInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)