毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

ナシミドリオオアブラムシ

ナシミドリオオアブラムシの写真

写真ギャラリー

透けた体がきれいなナシミドリオオアブラムシ

整列して吸っています

シャリンバイについていました

有翅成虫と有翅タイプになる幼虫。幼虫に見える3本の縦条が特徴です。

アブラムシの仲間まとめ 油虫図鑑

ナシミドリオオアブラムシってどんな虫?

葉っぱの裏に綺麗に整列しているアブラムシを見つけました。
見事な整列と、太陽の光で透けた葉っぱがとてもキレイです。

ナシミドリオオアブラムシの写真
ナシミドリオオアブラムシの整列

ナシミドリオオアブラムシの特徴

背中に三本の縦条を持っているのが特徴的です。
背中に二本の縦条を持つクヌギミツアブラムシと雰囲気が似ているようにも思いますが、有翅成虫になると羽は立てて閉じているので雰囲気が全く異なりますね。

ナシミドリオオアブラムシの写真
ナシミドリオオアブラムシの有翅成虫と、有翅タイプの幼虫達。
背中に三本の縦条があるのが特徴的です。

ナシミドリオオアブラムシの生態

一次寄主と二次寄主

シャリンバイやビワで見られますが、ナシやナナカマドに移っていきます。
アブラムシの仲間にはこのように、タイミングに合わせてつく植物を変える種類がいるのですね。

9月下旬から10月には一次寄主のシャリンバイやビワに戻るそうです。

有性世代は11月に現れて産卵をし、卵で越冬します。

一次寄主のシャリンバイなどで周年見られる系統も確認されているそうです。
9月上旬以前にナシが落葉すると移住ができないそうなので、そういった場合でも生活できるようになっているのですね。

ナシミドリオオアブラムシの写真
ナシミドリオオアブラムシがついていた「シャリンバイ」

天敵になる動物

テントウムシの成虫や幼虫、ヒラタアブの幼虫などが天敵です。
他にもクサカゲロウの幼虫はアブラムシをよく食べます。
他の昆虫の飼育のためにアブラムシを集めていたとき、このナシミドリオオアブラムシをカップに落としていたら、一緒にテントウムシの幼虫やヒラタアブの幼虫が落ちてきました。

ナシミドリオオアブラムシの分布や生息地

分布に関する資料が見当たらなかったので、ここで見かけた大阪(本州)意外は不明としています。

アブラムシの仲間をもっと見る!

ムシミルではたくさんの昆虫の面白い!を届けていきます。
綺麗な写真をたくさん使って紹介していますので、他の昆虫も是非ご覧になってください。
これからもムシミルをよろしくお願いします!

アブラムシの仲間まとめ 油虫図鑑

アブラムシの仲間バナー画像
関連記事(一部広告含む)

この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
TwitterInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)