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ベニフキノメイガってどんな虫?
幼虫がシソ科の植物を食べるので、畑やベランダ菜園などで見かけることが多い昆虫です。
我が家のベランダにもやってきて、育てたシソを食い荒らされた経験があります。
シソなどのハーブでは、他にもミントやバジル、ローズマリーなどもシソ科の植物なので注意が必要です。
少し憎たらしい気持ちもありながら、成虫の姿を拝んでやろうと育ててみたら、以外に美麗で可愛らしい成虫が誕生しました。
紅系の色彩に黄色のまだら模様がとても美しいです。
ツトガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれる、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる一群にツトガ科はあります。
ベニフキノメイガはツトガ科の「ノメイガ亜科」に含まれている一種です。
ベニフキノメイガの特徴
成虫
成虫は茶色っぽい紅系と黄色のまだらが美しく、模様が特徴的です。

幼虫は成長すると、緑色の体色に黒い斑点模様が目立ちます。
成熟して繭を作る直前には赤っぽく変化していくようで、写真のイモムシもお尻のほうは少し赤みがかっています。

生態
シソを食べる害虫?食べ物や餌(エサ)
成虫はミツなどを食べているようで、薄めたハチミツをおいしそうにつついていました。
幼虫が厄介で、人間が食べるシソ科の植物を好んで食べることで害虫扱いされています。
私の話ですが、ベランダでシソを育てていました。
数日ほったらかして萎れていたので、水やりをしようと思った時のことです。
いくつかの違和感がありました。
- 何枚かの葉っぱが穴だらけ
- 糸に巻かれたような葉っぱがある
- 黒い粒々が目立つ

隣に置いていたバジルにも同じような被害が出ていて、特においしそうな新芽のあたりから狙われていました。
駆除するには?
成虫は夜間など知らないうちに飛んできて卵を産んでいます。
個人的には葉っぱの一枚二枚は食べられても気にしないのですが、卵をたくさん産んでいくので気がついたときには何枚もの葉っぱが犠牲になります。
大きくなると一気に食べる量が増えて葉っぱが穴だらけになってしまいます。
小さいうちにできるだけ気づくようにしたいですが、食べる量が少ないので食痕では見つけにくいです。
バッタとかの食べ痕かもしれないですし。
ですが、糸を巻いて巣を作るので、どこにいるのかは見つけやすいです。
発見次第、早めに取ってしまうのが良いと思います。
葉っぱがひどい状態だったら、ダメになったところはまとめて摘んでしまったほうが早いかもしれません。
卵の状態で気づくのはかなり気をつけていないと無理ですね。
農薬もありますが、薬味でそのまま使うこともあるのであまりおすすめしたくありません。
巣を作ることで存在には気づきやすいイモムシなので、手作業で駆除してしまいましょう。
ただ、数日は生き残りが悪さしないか注意を払ったほうがいいでしょうね。

成長
幼虫




繭


蛹(サナギ)




成虫


分布や生息地
本州から九州まで見られるガの仲間で、幼虫がシソなどにつくことから畑などでよく見られます。
平地から山地まで生息する場所の幅も広いです。
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