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クヌギミツアブラムシ

クヌギミツアブラムシの写真

写真ギャラリー

二本の縦条が特徴的(大阪)

クヌギの新芽にクヌギミツアブラムシ(大阪)

クヌギミツアブラムシ(大阪)

左の方の大きいのは無翅成虫かもしれない(大阪)

葉脈に沿って折りたたんだように丸まっている葉っぱ(大阪)

開いてみると有翅成虫を含めてコロニーが形成されていました(大阪)

有翅成虫と幼虫たち(大阪)

アブラムシの仲間まとめ 油虫図鑑

クヌギミツアブラムシってどんな虫?

4月の末頃にクヌギを見ると、くるっとまかれた葉っぱを見つけた。
中には幼虫か何かがいるのではと思ってのぞき込んでみると、アブラムシの集団が見えたので開いてみたんですね。
そしたら中にいたのは、有翅成虫のクヌギミツアブラムシと幼虫たち。
葉っぱが丸まっていたのも、このアブラムシの影響のようです。
葉っぱが丸まるように何かしているのか、汁を吸われた葉っぱが弱ってしまっただけなのかはわかりませんが、他にも丸まった葉っぱをのぞくとクヌギミツアブラムシがたくさん見つかりました。

クヌギミツアブラムシの写真
4/30 葉っぱが葉脈に沿って折りたたむように丸まっています。
クヌギミツアブラムシの写真
4/30 開いてみるとたくさんのクヌギミツアブラムシが見つかります。

不思議なことに二週間ほど経つと、このように丸まった葉っぱの中で生活するクヌギミツアブラムシが見られなくなりました。
丸まった葉っぱをのぞいても、抜け殻のようなものだけが残っています。
消えてしまったのかと思っていたら、こんどはクヌギの新芽にたくさんついているのを見つけました。

クヌギミツアブラムシの写真
5/20 クヌギミツアブラムシが新芽にたくさんいます。
左に見える黒いアブラムシはクリオオアブラムシです。

クヌギミツアブラムシの特徴

黄色から緑色をしたアブラムシで、背中には二本の縦条が特徴的です。
有翅成虫は羽を重ねて止まっているので、見た目は羽アリのようにも見えます。

クヌギミツアブラムシの写真
有翅成虫と幼虫たち。
赤いのは別のアブラムシだと思います。
クヌギミツアブラムシの写真
背中に入った二本の楯状が特徴です。

クヌギミツアブラムシの生態

7月以降はほとんど見られなくなり、秋に有性世代が現れるそうです。
有性世代が卵を準備して、卵の状態で越冬するらしいですが、はっきりとはしていないようです。

天敵になる動物

テントウムシの成虫や幼虫、ヒラタアブの幼虫などが天敵です。
クヌギミツアブラムシのコロニーを覗いていると、ヒラタアブの幼虫が一緒に生活していたりもします。
木の上を歩いているナミテントウの成虫や幼虫もよく見かけますね。

クヌギミツアブラムシの分布や生息地

分布に関する資料がなかったので、自分が見つけた大阪(本州)とだけしています。

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アブラムシの仲間まとめ 油虫図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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