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アミガサハゴロモってどんな虫?
成虫になると、幅の広い羽を持つことで蛾の仲間と勘違いされたりもします。
しかし、ハゴロモ科というカメムシ目含まれていて、カメムシやセミに近い種類です。
幼虫の時代がユーモラスな姿をしている昆虫で、お尻から出しているロウ状の物質をクジャクのように広げています。
自宅に持ち帰って、成虫になるまで実際に観察してみました。
ハゴロモ科
昆虫の分類にカメムシ目がありアミガサハゴロモはその中のハゴロモ科の一種になります。
似た種類にはベッコウハゴロモやスケバハゴロモなどがいます。
アミガサハゴロモの特徴
白い一対の紋(もん)
羽の両サイドに、一対の白い紋がついてるのが模様の特徴です。
抹茶のような粉がついている
羽化したてのアミガサハゴロモは抹茶のような緑色の粉が羽の全体についています。
この粉は活動していく中でちょっとずつ剥げていって、黒っぽい体に変わっていきます。
不完全変態の昆虫
成虫になると、羽がつくことで見た目が大きく変わりますが、蛹などになるわけでもなく不完全変態と呼ばれる成長をします。
羽がつくことで印象が大きく変わりますが、特に顔なんかは幼虫も成虫も似ていますね。
生態
幼虫も成虫も「跳ねる」!!
驚いたり刺激を受けると「跳ねて」逃げる昆虫です。
幼虫はお尻から出ている白い毛をすぼめることも出来ますが、それでも空気抵抗もあるのか、そんなに遠くまで跳ばずにふわっと着地します。
成虫はジャンプしてから羽ばたいて、そのまま飛んでいきます。
光にも寄ってくる
アミガサハゴロモには走光性と呼ばれる光によっていく習性があり、ライトトラップなどにもよく飛んできます。
成長
アミガサハゴロモの幼虫
ハゴロモの仲間は種類によってちょっとずつ雰囲気が違います。
アミガサハゴロモの幼虫は、糸状になったお尻の綿毛が特徴ですが、動きを観察しているとかなり自由に動かせるようで見ていると可愛らしいですね。
しかし、油断しているとジャンプして逃げるので注意が必要です。
ジャンプして壁などにぶつかると綿毛が取れちゃったりもします。
羽化した脱皮殻
羽化すると、その脱皮した殻は残るのですが、なかなか見事な芸術品のような抜け殻が残ります。
成虫
羽化すると、二対の紋と緑がかった体色が特徴的なハゴロモに成長します。
分布や生息環境
分布としては本州から九州まで見られる昆虫です。
雑木林のカシ類などでよく見られるようですが、幼虫は公園などの植物でも観察できました。