ムネアカアリバチ

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ムネアカアリバチの写真

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走るムネアカアリバチ(大阪)

ムネが赤い

脚や触角は黒から褐色

腹部の模様である程度見分けられる

少し丸くなっていると、死んだのかと心配に

水を飲むムネアカアリバチ

ハチミツをなめるムネアカアリバチ

ムネアカアリバチ

アリバチ科まとめ 蟻蜂図鑑

ムネアカアリバチってどんな蜂?

アリバチと呼ばれる昆虫をご存知でしょうか?
名前からもアリのような蜂なんだろうなと想像できます。

そもそも一般的にアリとかハチとか呼ばれている昆虫は、みんな「ハチ目」に含まれる同じグループでとても近い仲間なのです。
大きくわけると、羽があるのがハチで、羽がないのがアリです。(ちょっと乱暴な分け方だけど)

しかし、このムネアカアリバチのメスには羽がありません。
羽がないので飛ぶことはできず、地面を歩いて移動します。その姿はまるでアリのようです。
しかし、オスには羽があり飛ぶことができます。
まさに中間のような印象の昆虫なんですね!

ムネアカアリバチの写真
壁を登っていましたが、羽がないので走って移動します。

アリバチ科

ハチ目に含まれるグループで、メスは羽を持たない種類が多く、その姿はアリに似ていることからアリバチと呼ばれています。オスは羽を持っているものが多いので雌雄で姿が違うことがよくあります。体全体にビロードのような長毛を持つので、英名では「Velvet ant」と呼ばれています。
日本で見られるアリバチの仲間は17種類ほどが知られています。

ムネアカアリバチの形態/特徴

黒色でムネの部分が赤いことと、全体に長毛が生えてふわふわした印象があることから可愛い印象を持っています。
しかし、他の昆虫に寄生して育つという生態を持っています。

ムネアカアリバチの写真
羽を持たず、全体に毛の生えたふわふわした印象の昆虫です。
かわいい!!

羽を持たないメス

ムネアカアリバチのメスは羽を持ちません。
地面を走っている姿は、アリのようでもあります。
アリの仲間にも「ムネアカオオアリ」という昆虫がいますが、胸が赤いというのが共通点です。
似ているかどうかは判断が分かれると思いますが、よかったら見比べてみてください。

参考:ムネアカオオアリ

羽を持つオス

ムネアカアリバチのオスは全体的に黒色で、メスと違って全体的に曇った印象の羽を持っています。
姿が違うので、以前はハトガユアリバチという別の種類として考えられていたようですが、本種のオスであることがわかったようです。
オスとメスの形質が半分ずつ現れる「雌雄モザイク」も見つかっているそうです。
見たことはないので見てみたいものです。

胸が赤い

日本で見られるアリバチの仲間のメスは胸が赤いものが多いです。
胸が赤くてふわっとした印象があったらアリバチの仲間かもしれません!

ビロードのような毛

昆虫は毛がふわふわしているものも多いのですが、アリの仲間は艶っぽい光沢感がある印象だと思います。
アリに似ていても、このムネアカアリバチは全体がビロードのような長毛を持つのでふわっとした印象があります。
英語で「ベルベットアント」と呼ばれるのもその特徴を示しています。

模様や特徴

アリバチの仲間は、胸が赤くてふわっとした印象を持っている点で似ている種類がたくさんいます。
お尻の模様や体の色などで見分けることができます。

ムネアカアリバチの模様の特徴は、腹部の前の方に丸っこい模様がひとつ。
後ろの方に帯状の模様が一本入っているのが特徴です。

ムネアカアリバチの写真
腹部の前の方に丸っこく黄色い毛。
後ろの方に帯状の毛が生えています。

余談ですが、アリバチが動いている所を観察していると面白いことがわかります。
歩き回ったら、疲れたのかじっとして休むのですが、その休みの姿勢が死んでいるのかと心配するような態勢で休むのです(笑)

触角を内側に折りたたみ、体を丸めます。
場合によっては横になって倒れたようになるので死んだのかと何回も焦りました!

ムネアカアリバチの写真
ムネアカアリバチが立ち止まって休憩中。
ちょっとまるまったりするので、死んだのかと心配になる。

トゲムネアリバチとの違い

模様の特徴だけだと、トゲムネアリバチとはとても良く似ています。
しかし、トゲムネアリバチは脚と触角の付け根から半分ほどが黄褐色になることで見分けることができます。

写真に撮ると、毛の感じで明るく見えることがあるので、角度を変えてみたり色々と試してみましょう。

ムネアカアリバチの写真
ムネアカアリバチは脚も触角も黒から褐色が大部分です。
トゲムネアリバチは脚や触角の半分ほどが黄褐色になります。

ムネアカアリバチの生態

単独生活

ハチの仲間というと集団生活をしているイメージもあるかもしれませんが、アリバチの仲間は単独生活をする昆虫です。

食べ物や餌(エサ)は?

ムネアカアリバチは寄生するタイプのハチの仲間です。
メスはハナバチの巣に侵入して産卵をし、幼虫はハナバチの幼虫や蛹(サナギ)を食べて育ちます。
寄生することがわかっているハナバチには「ホクダイコハナバチ」や「エサキムカシハナバチ」などが確認されています。

その際に、巣に侵入するメスは巣を守っていたハチを興奮させて誘い出し、顔を出した所を毒針で殺してしまうことがあります。

成虫は何を食べているのかはっきりしませんが、花のミツなどとしている記述もありました。
実際に食べているのか見たことはないので、捕まえたムネアカアリバチにハチミツをあげてみました!
まずはのどが渇いていると思ったので水を飲ませます。
その後すぐにハチミツを水で少し薄めたものを与えてみたら、それも飲んでいました。

野外でも花のミツなどをなめている可能性は高いと思います。

ムネアカアリバチの写真
ムネアカアリバチにお水をあげたら飲んでいました。
ムネアカアリバチの写真
水を飲み終わって離れたところで、すぐにハチミツをあげたのですが、そちらにもやってきて飲んでいました。

分布や生息地

本州から九州にかけて見られるアリバチです。

アリバチの仲間をもっと見る!

ムシミルではたくさんの昆虫の面白い!を届けていきます。
綺麗な写真をたくさん使って紹介していますので、他の昆虫も是非ご覧になってください。
これからもムシミルをよろしくお願いします!

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この記事を書いた人

村松佳優

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
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