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コガタスズメバチ

コガタスズメバチの写真

写真ギャラリー

巣から顔をのぞかせている(滋賀)

葉っぱの奥に巣を作っていた。目線の高さくらいでした(滋賀)

木に止まって休憩中(大阪)

樹液をなめています(大阪)

カナブンたちと樹液に来ていました(奈良)

食べるのに夢中(奈良)

強力なアゴで木をかじって頭を突っ込みます(奈良)

樹液で栄養補給(大阪)

一緒に樹液をなめていたハナムグリを威嚇しています。あんまり動じていないですね(大阪)

スズメバチ科まとめ 雀蜂図鑑

コガタスズメバチってどんな虫?

オオスズメバチを一回り小さくしたようなスズメバチの仲間です。攻撃性はそんなに高くないのですが、木の枝や家屋などの開けた場所に巣を作るために、手入れのときに巣を刺激してしまって被害に合うことも多いようです。

コガタスズメバチの写真
コガタスズメバチの腹部の一番上の部分はちょっと赤みがあります。

コガタスズメバチの特徴や見分けるポイント

腹部の付け根、一本目の帯が黄色ではなく赤褐色です。(オオスズメバチは黄色)
三本目の帯も赤黒くなっています。

頭楯と呼ばれる顔の部分では、オオスズメバチは4つの突出部があるのですが、コガタスズメバチは5つに分かれています。

腹部の先は黄色になっているのも特徴です。(ヒメスズメバチは黒色)

コガタスズメバチの写真
頭楯(とうじゅん:顔の真ん中の平べったいところ)
オオスズメバチとは形が異なります。
コガタスズメバチの写真
頭部に模様はなし。
コガタスズメバチの写真
上から。胸部は黒色。
コガタスズメバチの写真
横から。腹部には黄色と黒のラインに、赤黒いラインが何本か入ります。
コガタスズメバチの写真
腹部の先は黄色です。

スズメバチ科

昆虫の分類でハチ目があり、その中にスズメバチ科があります。コガタスズメバチはそこに含まれる昆虫で、近い仲間にはオオスズメバチやキアシナガバチなどがいます。

コガタスズメバチの名前の由来

スズメバチの名前の由来は鳥の「雀(スズメ)」ほどにも大きなハチというところからきています。オオスズメバチなどと比べ小さいことから「小型(コガタ)」と名付けられていますが、他のスズメバチの仲間と大きさを比べても大きかったりします。日本の中では中型の印象です。

餌(エサ)や食べ物は?

幼虫は、成虫が狩ってきた他の昆虫を肉団子にしたものを与えられます。成虫は幼虫が出す栄養液でエネルギー補給をしたり、足りないときには樹液や花のミツなどに集まります。

コガタスズメバチの写真
樹液にやってきたコガタスズメバチ。

危険性は?

スズメバチの仲間はみんな毒を持つことで有名です。
オオスズメバチと比べると毒性は弱いですが、毒があることに違いはありませんので、刺されないように注意しましょう。

オオスズメバチのページで毒についてや、刺された時の対処法などの説明も書いています。

夜中にも活動する?

深夜でもライトにやってくるのを見かけますので、気をつけたいですね。

コガタスズメバチの写真
深夜に工事現場のライトにやってきたコガタスズメバチ。

巣の場所や特徴

コガタスズメバチは茂みの中の木の枝や、家屋に球形の巣を作ります。
オオスズメバチは樹洞などを利用して地面の下に巣を作るので、種類によって生活空間に違いがあります。

巣の形がとっくりみたいな時期がある?

女王が巣を作り初めた頃は球形の先が突出していて、まるでとっくりのような形をしていますが、巣を大きくするにつれて丸い形にしていきます。

コガタスズメバチの写真
コガタスズメバチの巣。木の枝にぶら下がるように作っています。
しっかり出来上がった巣なので、球形です。

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スズメバチ科まとめ 雀蜂図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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