毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

ナミハナムグリ(ハナムグリ)

ナミハナムグリの写真

写真ギャラリー

ふわっとした印象で可愛いですが、よく動きます(大坂)

花によくやってきます(大坂)

羽をケガしたナミハナムグリ(大坂)

植物の茎を傷つけて汁をなめている様子も観察されます(大坂)

毛が多い個体はフワフワして見えます(大坂)

樹液にもやってきます(大坂)

花についていた毛が少なめの個体(奈良)

ミツや花粉を食べています(大坂)

コガネムシ科まとめ 黄金虫図鑑

ナミハナムグリってどんな虫?

春から夏にかけて、ヒメジョオンやクリの花などにやってくるのをよく見かけるハナムグリです。
夏には樹液にやってくることもあります。

春に見られる他の昆虫などと一緒に公園などで見ることができます!
よく飛んで動くので、捕まえると暴れることもしばしばです。

「ナミハナムグリ」と呼ばれますが、ナミを取って「ハナムグリ」とだけ呼ばれることもあります。

ナミハナムグリの写真
羽に傷をおったナミハナムグリ。一体何があったのでしょうか?

コガネムシ科

昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫(コウチュウ)目があります。
ナミハナムグリはその中の「コガネムシ科」の一種です。この仲間にはカブトムシやカナブンなど有名な昆虫がたくさん含まれています。

ナミハナムグリの特徴

鮮やかな黄緑色から深い緑色の美しいハナムグリです。
たまに赤色のナミハナムグリも見つかるようです。

背中の羽には長毛が生えますが、個体や地域によって密度の変異は大きいです。
白色の紋模様が入りますが、個体による変化があります。

ナミハナムグリの写真
全体に毛が多くふわふわした印象のナミハナムグリ。

ナミハナムグリ

大坂で春先に見つけたナミハナムグリです。
全体に毛がふさふさしている印象です。

ナミハナムグリの写真
頭部の先が縁取ったように見えるのも特徴です。
ナミハナムグリの写真
明るい緑色が美しいです。
ナミハナムグリの写真
毛が多く、ふわっとした印象です。

大坂で夏に樹液で見つけたナミハナムグリです。
毛が全体に少なく、アオハナムグリと勘違いしました。

ナミハナムグリの写真
毛が少なかったのでアオハナムグリと勘違いしましたが、頭部の先が縁取られたように見えます。
ナミハナムグリの写真
深い緑色の個体です。
ナミハナムグリの写真
毛が少ないので、ちょっと印象が違います。

アオハナムグリとの違い

アオハナムグリは毛が少ないのが特徴的ですが、ナミハナムグリの毛が少ない個体と間違えやすいです。

白い紋の入り方にも、ある程度の特徴がありますが、頭部の先を見るのが良さそうです。

ナミハナムグリは写真のように、頭部の先が縁取られたように見えますが、アオハナムグリは縁取られません。

ナミハナムグリの写真
ナミハナムグリの頭部。顔の先のほうが縁取られたように見えますが、アオハナムグリはこのようにはなりません。

生態や成長

食べ物や餌(エサ)は?

幼虫は土の中から見つかることが多く腐葉土などを食べていると考えられています。
カブトムシ用のマットなどでも飼育できるようです。

成虫は各種花にやってきて花粉やミツを食べますが、樹液で見つかることもあります。

ナミハナムグリの写真
花にやってきました。
ナミハナムグリの写真
樹液の出る木で見つけました。

分布や生息環境

日本では北海道から九州まで見ることのできる昆虫です。
春先から夏頃まで、都市部の公園などでも観察できます。

ナミハナムグリの仲間をもっと見る!

コガネムシ科まとめ 黄金虫図鑑

コガネムシ特集バナーの画像

関連記事(一部広告含む)

この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
TwitterInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)