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ムネアカセンチコガネってどんな虫?
糞虫(ふんちゅう)の仲間で、丸いからだと赤い模様の愛らしさで人気の高い昆虫です。
しかし、フンを食べるのではなくカビの仲間を食べる菌食性のようで、狙って見つけるのは難しいので珍しい昆虫だったりします。
センチコガネ科
コウチュウ目に含まれるグループで、コガネムシの仲間です。その中でもセンチコガネ科として日本では3種程が知られています。
センチコガネの仲間は動物の死体や糞に集まる「糞虫(ふんちゅう)」として知られています。
糞に集まることでびっくりするかもしれませんが、美しい種類が多く愛好家も多い昆虫です。
(ムネアカセンチコガネは菌食性。)
ムネアカセンチコガネの特徴
赤黒の体色
ムネアカセンチコガネは赤色と黒色の模様が特徴的で、その模様には変化があります。
地域によっては、羽の部分がほとんど黒くなるような個体も見つかるようです。
顔の真ん中には小さいながらもツノのような突起があります。
オスにははっきりわかる程度のツノがありますが、メスではちょっと膨らんでいるくらいの大きさです。
触角が大きいのも可愛く見えるポイントかな?と思います。
日本固有種
実は日本でしか見ることのできない固有種です。
生態
よく飛び、よく地面に潜ります。
芝生や草原などで見られます。
食べ物や餌(エサ)
ムネアカセンチコガネはフン虫の仲間ですが動物のフンで見つかることは少ないです。
アーバスキュラー菌根菌胞子果を食べることがわかっているようですが、聞いたことがなかったのでなにか調べてみました。
どうやら、植物の根につくカビのようです。
このアーバスキュラー菌根菌は植物のリンの吸収を助ける働きがあるようで、農業でも注目されているようです。
ムネアカセンチコガネがこの菌根菌の胞子果を運ぶ姿も確認されているようで、もしかしたら菌根菌の広がりを助ける役割もあるのかもしれません。
走光性
光に飛んでくる習性を持っていて、走光性と呼ばれます。
分布や生息環境
南西諸島をのぞいて北海道から九州まで見られる昆虫です。
草原や芝生で飛んでいる姿などが観察されます。
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