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ムネアカセンチコガネ

ムネアカセンチコガネの写真アイキャッチ

写真ギャラリー

すぐに潜ります

裏は黄色(赤色?)の体毛がたくさん生えています

赤黒の特徴的な模様です

フンチュウの仲間まとめ 糞虫の図鑑

センチコガネ科まとめ 雪隠黄金虫図鑑

ムネアカセンチコガネってどんな虫?

糞虫(ふんちゅう)の仲間で、丸いからだと赤い模様の愛らしさで人気の高い昆虫です。

しかし、フンを食べるのではなくカビの仲間を食べる菌食性のようで、狙って見つけるのは難しいので珍しい昆虫だったりします。

ムネアカセンチコガネの写真
歩くのはそんなに得意では無いようで、足場が悪いとすぐにひっくり返ります。
ひっくり返るとわかるのですが、明るい体毛でふわふわです。

センチコガネ科

コウチュウ目に含まれるグループで、コガネムシの仲間です。その中でもセンチコガネ科として日本では3種程が知られています。
センチコガネの仲間は動物の死体や糞に集まる「糞虫(ふんちゅう)」として知られています。
糞に集まることでびっくりするかもしれませんが、美しい種類が多く愛好家も多い昆虫です。
(ムネアカセンチコガネは菌食性。)

ムネアカセンチコガネの特徴

赤黒の体色

ムネアカセンチコガネは赤色と黒色の模様が特徴的で、その模様には変化があります。
地域によっては、羽の部分がほとんど黒くなるような個体も見つかるようです。

顔の真ん中には小さいながらもツノのような突起があります。
オスにははっきりわかる程度のツノがありますが、メスではちょっと膨らんでいるくらいの大きさです。

触角が大きいのも可愛く見えるポイントかな?と思います。

ムネアカセンチコガネの写真
大きな触角と、センチコガネらしい大顎の発達した顔。
ムネアカセンチコガネの写真
メス♀。
ツノは膨らみ程度。
ムネアカセンチコガネの写真
胸や羽の模様には変化があります。
ムネアカセンチコガネの写真
可愛い印象で人気が高いムネアカセンチコガネ。

日本固有種

実は日本でしか見ることのできない固有種です。

生態

よく飛び、よく地面に潜ります。
芝生や草原などで見られます。

ムネアカセンチコガネの写真
潜るのは得意で、産卵のための坑道なんかも土の中に作ります。
写真のようにすぐに潜っていこうとします。

食べ物や餌(エサ)

ムネアカセンチコガネはフン虫の仲間ですが動物のフンで見つかることは少ないです。
アーバスキュラー菌根菌胞子果を食べることがわかっているようですが、聞いたことがなかったのでなにか調べてみました。
どうやら、植物の根につくカビのようです。

このアーバスキュラー菌根菌は植物のリンの吸収を助ける働きがあるようで、農業でも注目されているようです。
ムネアカセンチコガネがこの菌根菌の胞子果を運ぶ姿も確認されているようで、もしかしたら菌根菌の広がりを助ける役割もあるのかもしれません。

走光性

光に飛んでくる習性を持っていて、走光性と呼ばれます。

分布や生息環境

南西諸島をのぞいて北海道から九州まで見られる昆虫です。
草原や芝生で飛んでいる姿などが観察されます。

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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