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ムモンホソアシナガバチってどんな蜂?
他のアシナガバチと比べて、細身の体と薄い色が特徴的な種類です。ホソアシナガバチ属として知られ、日本では2種類が確認されています。
刺されたら?毒性は?
アシナガバチは刺さないなんてこともないのですが、毒性が強いとは聞いたことがありません。しかし、油断はよくないので、刺された場合はすぐに病院へ行きましょう。痛いですし。症状を抑える薬がもらえると思います。しかし、アシナガバチやスズメバチに刺されると、アナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー反応が怖いので刺されないに越したことはありません。
しかし、このホソアシナガバチは少し山の方などで多く見られる昆虫なので、住宅地などにやって来ることは少ないと思います。こちらから手を出さない限り襲ってくることもありませんが、よく聞くのは農作業中などです。誤って巣に攻撃を仕掛けてしまって反撃を食らったパターンですね。
刺されたら患部は水で洗いましょう。部位によっては毒を絞って冷やすと症状が緩和します。後は速やかに病院へ。
スズメバチ科の昆虫
昆虫の分類でハチ目があり、その中にスズメバチ科はあります。ムモンホソアシナガバチはスズメバチ科の昆虫で、近い仲間にはオオスズメバチやキアシナガバチなどがいます。
更に近い仲間としては、同じホソアシナガバチ属に含まれる「ヒメホソアシナガバチ」が知られています。
ムモンホソアシナガバチの形態/特徴
ホソアシナガバチの仲間は他のアシナガバチと比べて見分けは付きやすいです。
ムモンホソアシナガバチの見分け方
- 全体的に細い
- 色が薄い(薄茶と黄色)
- 顔面に黒い模様が入らない(頭楯が黄色一色)
- 腹部が他の種類よりくびれている
ヒメホソアシナガバチとの違い
ヒメホソアシナガバチはとても良く似ている種類なのですが、正面から顔を見れば違いがわかります。
ヒメホソアシナガバチの顔には縦に暗色の帯が入るのに対して、ムモンホソアシナガバチは黄色一色なのです。きっと、ですから「ムモン(無紋)」なのでしょうね。
ムモンホソアシナガバチの巣
山の方など分け入ったところでよく見かけるアシナガバチです。
葉っぱの裏などに巣を作っています。
ムモンホソアシナガバチの生態
集団生活
最初は女王が一匹で始める巣作りですが、働き蜂が増えてくると数十匹から多いと100匹を超えるコロニーになるようです。
巣の周りにはたくさんの働き蜂がいて、みんなメスです。
巣の中をよく見てみてください。卵や幼虫が確認できますね!
分布や見られる場所
本州から九州にかけて見られるアシナガバチです。平地で見かけることもありますが、山間部などで見かけることの多い種類です。
ハイキングなどで、参道などを歩いていると見かけることがあるかもしれませんね。
ムモンホソアシナガバチの越冬
アシナガバチやスズメバチの女王は一匹で越冬していることが多いのですが、ムモンホソアシナガバチは集団で越冬しているのが観察されています。枯れ木や、木のうろなどに集まっているようです。