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マルカメムシってどんな虫?
小さく丸いカメムシの仲間で、一見カメムシと気づきにくそうです。
しかし、カメムシ特有のニオイを出すことで知名度もある昆虫です。
マメ科の植物などによくついていますが、よく飛ぶので家の中に入ってきたりもします。
クズがたくさん生えているところではたくさん見つかりますね。
マルカメムシ科
昆虫の分類にカメムシ目があります。その中に含まれる「マルカメムシ科」にマルカメムシは含まれています。丸っこい玉のようなデザインをしていますが、顔をよく見てみるとカメムシの仲間の雰囲気があります。
マルカメムシの特徴
丸っこい
まんまるということもないですが、他のカメムシと比べてかなり丸っこいです。台形に丸みをもたせたような小さなカメムシです。アップで見ると目の色が赤色でカッコ良いですね!
生態
ニオイを出す
街中でも見られるし、人家周辺にも出てきます。そのせいか時折洗濯物についていたりして、うっかり触ってしってニオイが問題になることがあります。
害虫になる?
クズの葉や茎などによくついていますが、マメ科の農作物にもついていることがあり害虫とされてしまいます。しかし、茎などを中心についていることが多いのでかなり増えない限りはそんなに作物に被害は出ないとされています。
他にも、においを出すことで不快害虫として嫌われることもあります。
集団になる
同じ場所に集まることが多く、集団になっているのをよく見かけます。
母親からの共生細菌のお弁当
マルカメムシは産卵する時に、卵と一緒に黒いカプセルを産み付けます。この中には、マルカメムシの腸内で共生関係にある「イシカワエラ」という細菌が入っているのです。
卵から孵化したマルカメムシの赤ちゃんは、この黒いカプセルを探して口をつきたて細菌を取り込みます。この細菌との共生関係は食べるものから成長、繁殖まで影響しているんですね。
ある実験では、このカプセルを別のものと入れ替えると(イシカワエラでない細菌に変えると)同じダイズを与えても、孵化率が著しく減少したとのことです。このカプセルを通じて、母親から子供に細菌を継承することで成長を促しているのです。不思議な話です。
成長
幼虫
幼虫の時は丸っこいというよりは、成虫と比べると平べったい印象のほうが強いかもしれません。
毛が全体的に生えているので、植物の毛に紛れている感じがしますね。
成虫
分布や生息環境
日本では本州から九州まで見ることのできる昆虫です。
クズが生えている場所などでよく見られる昆虫で、家の中に入ってきて見つかることもあります。