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クロホシテントウゴミムシダマシってどんな虫?
渓流沿いを探索していた時のことです。周りの木々に目をやりながら進んでいるとテントウムシのような丸っこくて小さな昆虫を見つけました。
木に何匹か集まってついているなんて珍しいなぁ。
模様も珍しい感じだなぁ。
と思って撮影してみると、なんかテントウムシらしくないんですよね。テントウムシだったら触角の先の方とか棍棒状になってるはずだし。
きっとこれはテントウダマシとかそんな名前をつけられているに違いないと思って調べてみたら「クロホシテントウゴミムシダマシ」なんて長い名前の昆虫でした。
ゴミムシダマシ科
昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫(コウチュウ)目があります。クロホシテントウゴミムシダマシはその中の「ゴミムシダマシ科」の一種です。この仲間にはオオユミアシゴミムシダマシやキマワリなどの昆虫が含まれています。
テントウムシは同じ「甲虫」の仲間ですが「ゴミムシダマシ科」という別のグループになります。
クロホシテントウゴミムシダマシの特徴
丸っこいテントウムシのような体に、テントウムシのような黒い紋が入っているゴミムシダマシです。
しかし、テントウムシの仲間とは触角の印象が違います。
テントウムシの仲間は触角の先が棍棒状になっているのに対して、このクロホシテントウゴミムシダマシは真っ直ぐに伸びた触角を持っています。
白バック写真
ニセクロホシテントウゴミムシダマシとの違い
とても良く似た種類に「ニセクロホシテントウゴミムシダマシ」がいます。
長い名前が更に2文字長くなりました(笑)
見分けるのは胸の模様で、前胸部の羽と接している部分が黒くなっているのが「ニセ」の方になります。
胸部が全体にオレンジ色をしているのはクロホシテントウゴミムシダマシです。
クロホシテントウゴミムシダマシ
ニセクロホシテントウゴミムシダマシ
てんとう虫に擬態?
何故、てんとう虫みたいな姿をしているのかは定かではありませんが、テントウムシに擬態するのは身を守るためにすることが多いようです。それは、テントウムシの仲間は苦い汁などを出して身を守っているからです。
つまりは食べるとまずいイメージがあるんですね。
そんなテントウムシに姿を似せることは、私はまずいアピールをすることが出来るので食べられにくくなるのです。