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マダラノミバッタってどんなバッタ?
日本最小のバッタの仲間で、光沢のあるメタリックなボディと、マダラに入った斑紋が特徴的です。
南西諸島と、本州の一部(大阪や兵庫)で採集報告がありましたが、本州でももっと広い範囲から発見報告がたくさんあがっているので、もっと分布は広いと思われます。
近所(大阪)での撮影をしていて、ずっと普通のノミバッタだと思っていたやつが、全部マダラノミバッタでした。
ノミバッタ科
昆虫の分類でバッタ目があり、その中のノミバッタ科の一種にマダラノミバッタは含まれます。この仲間にはツノジロノミバッタやマミジロノミバッタなどが含まれています。
マダラノミバッタの特徴
全体が黒色で光沢のある体をしています。
触角は黒色で、脚に入ったマダラ模様が目立ちます。
それと、後翅(後ろ羽)が白いですね。
分かりづらいですが、背中の真ん中に白い線が入っているようにみえるのは、短い前羽からはみ出ている後ろの羽です。
生態など
後ろ足が強く発達して、体長の100倍とも言われるジャンプ力を持ちます。
近づくと、パチンと跳ねて見失うことも多い昆虫ですね。
歩く時には後ろ足は使わずに、ずっと折りたたんだままです。
いつでもジャンプできる準備をしているように見えます。
前脚と中脚を使って歩くのですが、地面に潜るために前脚も発達しています。
少し幅が広くなって、土をかきやすくなっているんですね。
その見た目は、後ろ足をのぞけば、同じ地面で生活するオケラを彷彿とさせるのが面白いです。
水辺の近くに住んでいることも多いですが、水面からでもジャンプできるようです。
観察していた時にも、ジャンプで着地に失敗したのか、水の上に落ちた個体がいました。
でも、あまり気にせずそのままパチンと跳ねてどこかへ行ってしまいました。
巣のようなもの
地面に潜って隠れたりするのですが、砂粒などでドーム状に建築します。
食べ物や餌(エサ)
地面に生える植物や、昆虫の死骸などを食べる雑食性です。
デトリタスと呼ばれる、分解された有機物なども食べているようです。
ニンジンあげたら食べました。
分布や生息地
南西諸島の分布で、大阪や兵庫からの採集例も確認されていた昆虫です。
しかし、本州ではもっと広い範囲で発見報告が多いので、分布範囲はもっと広いと思われます。