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キイロテントウってどんな虫?
キイロテントウは名前のとおりに黄色いてんとう虫です。
見つけたときには、他のてんとう虫と比べると小さいし、羽化したてのてんとう虫も黄色かったりするし、一体何なんだろうと疑問に持つ人が多いようです。
私も最初に見つけた時はそんな感じでした。
生態を調べてみると植物を弱らせる菌を食べてくれるありがたい昆虫だったりします。
見た目も可愛いので愛着も湧きやすいですね!
テントウムシ科
昆虫の分類で硬い羽を持つことが特徴の「甲虫目」があります。その中に「テントウムシ科」があるのですがキイロテントウはこの仲間に含まれています。他にも有名なテントウムシではナナホシテントウやアミダテントウも同じ仲間になります。
キイロテントウ特徴
黄色いテントウムシ
テントウムシは赤色のイメージが強いのですが黄色いテントウムシもいます。黄色いテントウムシで代表的なのが名前もそのまま「キイロテントウ」ですね!
テントウムシの仲間は蛹(サナギ)から成虫になるのに羽化をします。
羽化したてのテントウムシは赤いや黒色ではなく黄色いのですが、時間が立つとそれぞれの模様が出てきて色づいてきます。
キイロテントウは成熟しても黄色いままなので知らないと羽化したてのテントウムシのように見えるかもしれません。
体は黄色く頭や胸は白いのですが、目と胸のところにある大きな紋は黒色をしています。
これがちょっとマロ眉に見えて可愛いんです。
生態
食べ物や餌(エサ)は
菌を食べる「菌食性」
テントウムシの仲間はその種類によって食性が様々です。
よく知られているのはナナホシテントウなどがアブラムシを食べる肉食ということ。
他にもナスなどについて嫌われてしまうニジュウヤホシテントウなどは草食です。
そして、このキイロテントウは「うどんこ病菌」を食べる菌食性です。変わった食性をしていますね!
農作物等にもついて悪影響を与える「うどんこ病菌」を食べてくれるのでありがたい昆虫です。
成長(幼虫・蛹・成虫)
幼虫
キイロテントウは幼虫の次代から黄色をしています。
そこに、きれいに並んだ黒い模様が特徴の幼虫です。
蛹(サナギ)
幼虫が同じ場所から動かなくなったと思ったらサナギになる合図です。
しかし、黄色に黒色の模様はあまり変わりませんし、大きさも小さいサナギなのでサナギになったと気づきにくいかもしれません。
ちゃんと見てみると、横には成虫になったときのための羽に当たる部分があって、幼虫にはなかった黒いラインが入っていたりします。
お尻のところにはサナギになるときに脱いだ皮もついているので、観察するときの参考にしてみてください。
成虫
黄色くツルンとした印象の成虫です。
とても可愛らしいですね!
キイロテントウの分布や亜種が見られる場所
キイロテントウは本州から南西諸島まで見ることができます。その中で南の方へ行くと少し違った雰囲気のキイロテントウを見ることができます。
胸のところの黒紋の大きな個体が奄美大島や沖縄島などの南の方に分布しているのです。しかし、場所は限定されているようで石垣島で見かけたキイロテントウは全て関西の方でも見られるものとあまり変わりませんでした。この紋の大きなタイプは亜種K. koebelei amamianaとされています。