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ショウリョウバッタってどんな虫?
顔が長くて面白い!とてもひょうきんな顔をしています。大きなバッタで身近にいることからも子供に人気のバッタの仲間です。
ショウリョウバッタの幼虫
日本で最大のバッタ
ショウリョウバッタのメスは日本では最大のバッタです。大きいものだと80mmを超えてきますし、力強い後ろ脚が実際の体長以上に迫力があります。
オスとメスの違い
メスはとても大きいのですが、オスはそこまで大きくなりません。体長で半分くらいの印象ですし、実際には何分の一くらいの大きさです。何も知らないと違う種類のようにも見えてしまいます。たまにカップルのショウリョウバッタを見かけますが、オスがメスの上に乗っかっています。まるで大人と子供のようです。
ショウリョウバッタの色んな呼び方
ショウリョウバッタは身近な昆虫であったことから色んな別名が存在しています。
・チキチキバッタ
オスは飛ぶときに「チキチキチキチキ」と鳴いて飛びます。その様子から、チキチキバッタの愛称で親しまれてきました。
・コメツキバッタ
特にメスですが、捕まえて後ろ脚(あし)だけ持った状態で揺らしてあげると、体を前後に餅つきするような動きをします。その様子から「コメツキバッタ」の愛称もあります。他にも同じ様子から「ハタオリバッタ」と呼ばれることもあります。
・ショウジョウバッタ
これはたぶん訛ったか、聞き間違いから呼ばれるようになったのだと思います。
色の変化
オスもメスも体の色が緑の「緑色型」のものや茶色の「褐色型」のものがいます。他にも、緑の地色に茶色の模様が大きく入った「複合色」のカッコよいやつもいます。しかし、ショウリョウバッタには似ていて間違いやすい種類はそんなにいないのでわからないことはないと思います。
擬態 緑色型と褐色型
色の変化は生活している場所によって現れているのだと思います。緑の体色だと草地の中に馴染みますし、茶色の配色だと枯れた草や地面に止まっている時に見つかりにくいです。周りの景色に溶け込むための擬態です。
色んな模様のショウリョウバッタ
褐色型 メス♀
緑色型 オス♂
褐色型 オス♂
緑色型 オス♂ (マダラな複合型)
緑色型 メス♀ (ピンクが入った個体)
漢字で書くと精霊
ショウリョウバッタは漢字で書くと「精霊飛蝗」と書きます。ショウリョウとは精霊を表しているのですね。この名前の由来には、お盆の時期の精霊流し(しょうろうながし)が関係していると言われています。そこで流す船の形に姿が似ているからという説があるのです。他にもお盆の時期によく見られることから、帰ってきたご先祖様を精霊に見立てたからという話などがあります。