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アサギマダラってどんな蝶?
長距離を移動することでも有名な蝶で、大型で美しい青色の羽を持っています。
青い部分は鱗粉が薄く、半透明に見えるのも面白いです。
標高が高い場所を好んで生息するために、あまり公園などでは見かけませんが、いる場所では人のことも恐れずに飛んでいくので人気の高いチョウです。
アサギマダラの特徴
オスとメスの違い
オスとメスでは模様にほとんど違いはありません。
しかし、オスの後ろ羽のお腹近くの場所には黒斑が入っています。
そこで見分けることが出来ます。
アカボシゴマダラとの違い
飛翔中などはアカボシゴマダラに似ていますが、よく見ればアカボシの由来にもなった赤い模様がないので間違えることはないと思います。
タイワンアサギマダラとの違い
タイワンアサギマダラとは模様が似ていますが、アサギマダラの方が全体に明るい印象です。
腹部もタイワンアサギマダラはオレンジの褐色なのに対して、アサギマダラは暗褐色なので識別できます。
アサギマダラの生態
体内に毒を持つ
幼虫の時に食べるガガイモなどの食草から体内に毒を取り込み、成虫になってもその毒を体内に持っています。
その毒を持つことで捕食者から食べられないように身を守る効果があります。
越冬
1年中見られるチョウなので、南西諸島の方では卵や蛹や成虫など色んなステージで越冬しているようです。
アサギマダラの成長
アサギマダラの幼虫はマダライモムシ
幼虫は黒色のベースに白と黄色のマダラ模様が目立ちます。
前と後ろにムチ状の突起がついた派手なイモムシです。
アサギマダラの蛹(サナギ)は綺麗なグリーン
サナギ(蛹)は光沢があるダルマ型をしていて、黒色と金色の紋があるのが特徴です。
透き通るようなグリーンカラーでとても美しいサナギです。
アサギマダラのマーキング調査?
アサギマダラはよくマーキング調査をされています。
マーキング調査とは捕獲したチョウに印をつけ、別の地域で再捕獲された時に、どこから飛んできたものかを調査するものです。
アサギマダラは大規模な移動をすることが知られていて、このマーキング調査によってどのくらいの距離を飛んだのかや、寿命などもある程度知ることができます。
驚くべきことに、2000キロ以上を飛んだ記録も残っていますし、台湾などの海外での発見例もあるそうです。
アサギマダラの分布や生息環境
長距離を移動することから、全国的に見ることのできる蝶です。
しかし、越冬できるのは関東よりも西側だけです。
丘陵から山地にかけて生息しますが、街中に降りてくることもあります。