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コカブトってどんな虫?
カブトムシに近い種類ですが、その見た目や生態は大きく異なります。
しかし、小さながらもツノがありますよ!
でも、小さいツノなので、背中にくぼみがあるちょっと変わったコガネムシといった印象です。
カブトムシのように樹液に集まることも少なく、夜行性の昆虫です。
ですから、夕暮れ時に樹林の中や道路などを歩いているのを見かけることが多いです。
灯火にやってくることもありますね。
コガネムシ科
昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫(コウチュウ)目があります。
コカブトは、その中の「コガネムシ科」の一種です。この仲間にはカナブンやハナムグリなど有名な昆虫がたくさん含まれています。
カブトムシの仲間はコガネムシ科の昆虫ですが、とても有名な種類になるので「カブトムシの仲間」として独立したページを作っています。
コカブトの特徴
胸部のくぼみやツノなどの特徴がある昆虫です。
それぞれの部分でオスとメスに違いがあるので、比較するとわかりやすいです。
お尻の先にでっぱりがあるのも特徴的です。
オス♂の写真
メス♀の写真
オスとメスの見分け方
小さなツノ
オスには小さなツノがあります。
小さくてもちゃんとツノです!
メスもツノのあたりは出っ張りくらいですが、少し尖っています。
背中のくぼみ
胸部のくぼみが特徴的。
メスは中心が縦線上にくぼむくらいですが、オスは陥没しているのかと思うくらいに凹んでいます。
前脚の爪(ふ節先端)
小型のオスを見つけたのですが、ツノはあるけどくぼみが少し縦長で弱い個体を見つけました。
しかし、大丈夫です。
実は前脚にも違いがあります。
ふ節先端の爪のところに違いがあります。
オスの内側の爪先は片方が幅広で2又状。
メスの爪は細く普通っぽい形状です。
生態や成長
明かりにやってくる夜行性
夜行性の昆虫で、明かりにやって来ることも知られています。
光に集まる習性のことを「走光性(そうこうせい)」と呼んでいます。
食べ物や餌(エサ)
カブトムシの仲間ではありますが、樹液にやって来ることはあまりありません。
他の幼虫や死骸を食べる肉食性の強い昆虫です。
他の幼虫と書きましたが、飼育時に注意しないと、同種の幼虫を食べてしまうこともあるようです。
甲虫でしたが、一緒に入れていた他の昆虫が食べられてしまったこともあります。
樹液にやって来ることはありませんが、飼育下では昆虫ゼリーなども食べてくれますし、鶏肉やシーチキンなども食べてくれるようです。
成長は早い
コカブトの成長は早く2ヶ月くらいで成虫になります。
カブトムシなどは夏に産卵されて、幼虫の状態で冬を越し、次の年に成虫になるので一年近くかかります。
それに対してコカブトは、孵化してから二ヶ月ほどで成虫になり、また産卵をします。
産卵できるタイミングが過ぎてしまったコカブトは、成虫の状態でじっとしたまま冬があけるのを待って、次の年から活動するようです。
分布や生息地
日本全国で見られる昆虫です。海外にも生息し、朝鮮半島や中国、台湾にも分布しています。
コカブトの亜種
沖縄や奄美大島に住んでいるものは亜種として「オキナワコカブト」「アマミコカブト」と呼ばれます。