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ラクダムシ

ラクダムシの写真

写真ギャラリー

ラクダムシのオス♂

ラクダムシのオス♂(大阪)

特徴的な姿をしている

葉裏で見つけたラクダムシ(大阪)

メス♀は産卵管が特徴的

ヘビトンボにも似ています

触角のお手入れ中。アゴが強そう

長く平たい頭部

胸部が急に膨らんでいるところから「ラクダ」が連想されたようです

アミメカゲロウ目(脈翅目)まとめ カゲロウ図鑑

ラクダムシってどんな虫?

そんなに見かけることのない昆虫で、私も今までに数回した見たことがありません。
しかし、見つかるときには見つかるもので、近くの公園の同じ場所で日をまたいで数匹をみかけることができました。

ラクダムシとは変わった名前をしていますが、これは胸の形がラクダの背と似た形をしているところから名付けられたそうです。
そう聞いてからよく見てみると、ちょど羽の付け根あたりの部分がすごく盛り上がっています。
この部分をラクダのコブに見立てたのでしょうね!

ラクダムシの写真
長く伸びた胸の付け根のところが盛り上がっています。
羽がついていたり、脚(アシ)が伸びているのがわかるので、この盛り上がっている部分は胸の一部なんですね!

ラクダムシ科

昆虫の分類にアミメカゲロウ目があり、ラクダムシはその中の「ラクダムシ科」の一種です。
しかし、ラクダムシ目として独立したグループにする意見もあるようです。

ラクダムシの特徴

ラクダムシは独特な形態をしています。
近いものだと、ヘビトンボなどに似た形状ですが、もっと細身で全体的にも小さいですね。

頭部の印象や、オスとメスの雰囲気を見てみましょう!

ラクダムシの写真
ラクダムシの頭部。

ラクダムシのメス♀

メスの特徴はなんといっても長く伸びた産卵管です。
マツやスギなどの樹皮下に産卵するようですが、狭い隙間にこの産卵管を差し込むんですね。

ラクダムシの写真
少し高い位置で、葉裏にくっついていました。
長い産卵管が確認できたのでメス♀のラクダムシです。
ラクダムシの写真
産卵管があることと全体的にふっくらした印象がオス♂との違いです。
ラクダムシの写真
ラクダムシを上から。

ラクダムシのオス♂

オスには産卵管がないのですぐにわかります。

ラクダムシの写真
葉裏でシルエットになっていましたが、まさかラクダムシが見つかるとは思っていませんでした。
ラクダムシの写真
触角はオス、メス共に糸状です。
ラクダムシの写真
ラクダムシのオス♂。

ラクダムシに似た種類の昆虫

とても良く似た種類に「キスジラクダムシ」という名前のラクダムシがいるようです。
しかし、キスジラクダムシは「キスジラクダムシ科」という別のグループに分類されています。

見た目も似ているのですが、ラクダムシには実は単眼がありません。羽の黒い斑紋模様も翅脈が入りません。
それと比べてキスジラクダムシには単眼があり、羽の黒い斑紋には翅脈と、黄色い模様が入ったりもします。

ラクダムシの生態や成長

肉食の昆虫?

ラクダムシの幼虫はマツやスギなどの樹皮下で他の昆虫を捕らえて食べているようです。
観察するのにミルワームを与えてみたところ食べていますね!

成虫も肉食とのことですが、食べているところは見たことがありません。
試しにアブラムシを与えてみた所、まったく減らなかったので食べなかったようです。

しかし、顔をアップで見てみると他の昆虫を捕らえるのに向いていそうなアゴを持っています。
どんな風に捕らえるのか見てみたいものです。

ラクダムシの写真
ラクダムシの顔アップ。
よく見るといかついアゴを持っています。
ラクダムシの写真
ラクダムシを観察していたら、一緒に入れていたミルワームに噛みつきました!!

ラクダムシの幼虫

樹皮下に潜んでいる幼虫なので少し平べったい印象です。
初めて見るとムカデが出てきたのかと思うかもしれませんが、よく見ると脚(アシ)は6本しかないのでラクダムシの幼虫とわかります。

ラクダムシの写真
ラクダムシの幼虫。
ラクダムシの写真
ラクダムシの幼虫。
ヒノキの樹皮下に隠れていました。
ラクダムシの写真
ラクダムシの幼虫。
少し大きい個体です。

ラクダムシの分布や生息地

日本では北海道から九州まで見ることができます。
マツ林やスギ林などで見られるようですが、都会の都市公園で見かけたこともあります。
夜に玄関先にやってきた話もありますので、光にやってくる習性もあるようです。

ラクダムシに近い仲間も見る!

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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