トノサマバッタ(ダイミョウバッタ)

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トノサマバッタの写真

写真ギャラリー

どこかからか飛んでやってきた(大坂)

愛嬌のある顔をしている(大坂)

草に紛れると分かりづらい保護色をしている(大坂)

ここにいますよ(大坂)

草間からのぞいていたトノサマバッタ(奈良)

緑色型のトノサマバッタ(大坂)

トノサマバッタの思い出

トノサマバッタは殿様だ!イナゴやショウリョウバッタは簡単に捕まえられるのにトノサマバッタは難しかった。ジャンプしたら降りるはずなのに、時には鳥のように飛んで行ってしまう。捕まえるとすごい達成感があったものだが、トノサマバッタって大きいんですよね。力も強い。網に入ったはいいけど、取り出せなくて困った覚えがあります(笑)

トノサマバッタってどんな虫?

トノサマバッタ
頭をかりかりするトノサマバッタ

トノサマバッタの白バック写真

トノサマバッタの写真
トノサマバッタの全体
トノサマバッタの写真
トノサマバッタを横から。後脚がたくましいですね!
トノサマバッタの写真
トノサマバッタを正面から
トノサマバッタの写真
トノサマバッタの顔アップ

名前の由来と考察

トノサマバッタの「トノサマ」は「殿様」である。なぜ殿様なのだろう?諸説あるというか、よくわからないようだがいくつか想像はできる。
ひとつは、日本のバッタの中でもかなり大きな種類であるために、その大きさから「王様」の意味を込めてトノサマとつけられたのではないか?といったものだ。しかしそれだと素直に大きいの意味を込めて「オオ~」とかつけてオオトビバッタとか名づけたらよいような気もする。
では、畏敬の念を込めて殿様とつけたというのはどうだろう?イナゴなどと共に、トノサマバッタはたびたび大発生をして農地を食い荒らす。大発生までいかなくても被害は出たはずである。その中で一番大きかったバッタに畏敬の念を込めてトノサマバッタと名づけ、トノサマの機嫌を損ねないようにしていたという想像はありそうな話だとも思う。

ちなみにトノサマバッタには別名で「ダイミョウバッタ(大名飛蝗)」の呼び方もある。

英語での呼び方?

トノサマバッタをそのまま英語で表す言葉はなさそうですが、バッタのことを「Locust(ローカスト)」もしくは「grasshopper(グラスホッパー)」と呼びます。どちらにもバッタの意味は入っているのですが「Locust」には、集団で農作物を食い荒らすバッタの意味が込められています。なので、たびたび大発生をすることが知られるトノサマバッタには「Locust」が使われるのですね。

トノサマバッタの大きさ(cm)は?

トノサマバッタはメスの方が大きくなります。
オスで3.5cm~5.1cm
メスで4.5cm~6.8cm
ほどになり、メスは日本ではかなり大きなサイズのバッタなのです!

おまけ:日本で最大のバッタはショウリョウバッタのメス

何を食べる?エサは?

イネ科の植物を好んで食べるが、雑食性で他の昆虫の死骸なども食べることがあります。
昆虫園などで飼育する場合は、ススキやコムギやトウモロコシなどをエサ用に大量に保管しているみたいです。
たんぱく質を摂取することもあるので、イネ科を好んでは食べますが、広くいろんなものを食べることができますね!

分布と生息地

全国に分布しています。平地から丘陵の、イネ科の植物が見られるような荒れ地や草原に多く生息しています。
環境が整っていれば都市の大きめな公園でも見られますよ。海岸の浜辺に草の生えたようなところにもいました。

色の種類が3パターン

トノサマバッタには「緑色型」「褐色型」「黒色型」の3種類がいます。

トノサマバッタの写真
トノサマバッタの緑色型
トノサマバッタの写真
トノサマバッタの褐色型

保護色になっている

トノサマバッタの色と模様は保護色になっています。緑色だと草むらで見つけにくく、荒れ地などでは茶色っぽいとみつけにくくなります。

トノサマバッタ
トノサマバッタが草に紛れている
トノサマバッタ
ここにトノサマバッタがいます

孤独相と群生相

生息密度の低い環境で育ったトノサマバッタは「孤独相」と呼ばれる状態になり、生息密度の高い環境で育つと「群生相」と呼ばれる状態になることがわかっています。
群生相には仲間のフンのにおいなどが刺激となって現れるようです。

群生相の特徴として
・羽が長くなる
・後ろ脚が短くなる
・集まって生活する
・性格が凶暴になる
・なんでもよく食べる

なんだか嫌な雰囲気が漂ってきますが、実際に災害を引き起こすことがあります。

飛蝗(ひこう)とよばれる災害

群生相のトノサマバッタへと変貌すると、農作物を被害をもたらす「飛蝗(ひこう)」と呼ばれる現象を引き起こすことがあります。「蝗害(こうがい)」とも言われ、大群のトノサマバッタが押し寄せて一帯の植物を全て食べつくしてしまいます。
近年では明治の頃に北海道で飛蝗が確認されたようですが、日本では農薬などの普及により過去の災害となっています。

スポンジに包まれた卵

成熟してオスと出会ったメスは土中に腹部を差し込んで卵を産みます。土に腹部を差し込むって凄いですね・・・。
土を掘ったら、卵を多数含んだスポンジ状の卵塊にして産み付けるんですね。
おもしろいのは夏に産卵された卵は1か月程度で孵化して成長するんですが、その個体が大きくなって秋に産卵された卵では孵化せずに冬を越して、春になったら出てきます。

幼虫時代

不完全変態をする昆虫で、卵から孵化した時から成虫と同じような形をしています。卵から孵った幼虫は、1齢~5齢を経て成虫になります。

天敵は?

トノサマバッタは大きいと言ってもやはり天敵は存在します。スズメバチやカマキリなどには捕食されてしまいますし、クモの網にかかることもあります。
トノサマガエル、ヘビ、トカゲ、鳥類などにも狙われますね。敵が多い・・・。

バッタが釣れる?

バッタって実は釣れるんです!
「バッタ釣り」と呼ばれ、糸の先に黒い棒状のものをくくりつけて竿のようにすれば準備はオッケー!トノサマバッタ(オス)を見つけたら近くに放り投げてみましょう。メスと勘違いしたオスのトノサマバッタが飛び乗ってくるんです。オスの習性を利用した遊びなのでメスには使えませんが面白いですね!

コツとしては日中で、メス程度のサイズのものを準備し、さもメスが歩いているように見せかけるとオスが飛び乗ってきますよ!

トノサマバッタに似ている昆虫

クルマバッタやクルマバッタモドキと似ていますが、トノサマバッタは後ろの羽に模様が入っていないことで識別できます。他にも胸部の上側がV字状にちょっと凹むことでも識別できます。

トノサマバッタの後翅(こうし)の模様

バッタの種類を調べるときには後翅(こうし)と呼ばれる、内側の羽を確認してみるのも良いですね。トノサマバッタの羽は黄色みを帯びた半透明です。

トノサマバッタの写真
トノサマバッタの後翅を観察

イナゴとは違うの?

イナゴは同じバッタの仲間ですが、トノサマバッタとは全く違う種類の昆虫です。

バッタ科まとめ 飛蝗図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

村松佳優

宝石のように輝く小さな命を写し止める昆虫写真家。
昆虫の魅力を伝えることで、その未来を輝かせることをテーマにしている。
カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動をしながら次代の育成にも力を入れている。
詳細なプロフィールはこちらのページで。

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