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ダイトウクダマキモドキってどんな虫?
オオバギやハマボウなどの植物をよく食べ、大きな葉っぱの上でじっとしているのをよく見かけます。見つからないようにじっとしているのでしょうが、数もたくさん見かけますし、その大きさから割と見つけやすい昆虫です。
名前の由来は「大東島(だいとうじま)」
ダイトウクダマキモドキに名前をつける時に、大東島で見つかったものを基準にしたのでこの名前がつけられたようですね。ちなみに、そんな元になるような標本のことを「タイプ標本(ホロタイプ)」と呼びます。
ツユムシ科
昆虫の分類でバッタ目があります。その中にツユムシ科は含まれており、ダイトウクダマキモドキはその仲間の一種になります。ツユムシはキリギリスに近い仲間でキリギリス科とされることもありますが、ここではツユムシ科としてわけておきます。
ヒメクダマキモドキとの違い
大変良く似ている種類にヒメクダマキモドキがいます。こちらの方が少し小柄でほっそりしています。ダイトウクダマキモドキとは生息域が重なるところがあるのですが、ヒメクダマキモドキは一般的ではなく、南西諸島では山の中の方に多いらしいので、普通に見られるものはだいだいダイトウクダマキモドキのようです。海岸線などで普通に見かけた場合は、ほぼダイトウクダマキモドキです。
クダマキとつく他のものだと「サトクダマキモドキ」や「ヤマクダマキモドキ」などがいます。
海岸線に多い「ツユムシ」の仲間
南西諸島でもっともよく見かける大型のツユムシです!ツユムシという名前からは儚ささえ感じるのに、このダイトウクダマキモドキは大きくて逞しさしか感じませんね。海岸近くの広葉樹に多く、リゾートホテルの庭木などで見かけることも多いです。
隠れる気のないダイトウクダマキモドキの幼虫
クダマキとは?
クダマキとはクツワムシの古い呼び名です。昔は「糸巻き」のことを「クダマキ」と言っていたそうです。その糸巻き機を回す音に、鳴き声が似ていることからクダマキと呼ばれるようになったそうです。
しかし、ダイトウクダマキモドキはあくまでモドキなのです!ちょっと複雑になるのですが、クダマキとはクツワムシのことを指しているので「大東島で見つかったクツワムシのようなツユムシの仲間」ということになります。