毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

GW(ゴールデンウィーク)に持っていくべきマクロレンズの選び方

マクロレンズ選び方

さぁ、今年はゴールデンウィークが長いそうですね!10日もあるとか?
私はあんまり関係がないのですが、電車や銀行の関係で影響が出そうです。
そうだ、写真を教えに行っている学校も休みになるので一日あるぞ!?

この記事は昆虫写真家の村松が書いています。よかったら撮影した昆虫の写真をたくさん使ったサイトもご覧ください。
昆虫写真図鑑サイト「ムシミル」

ゴールデンウィークが休みの人は旅行に行ったり、お出かけしたりしたいですよね!
出かけるときにはやっぱりカメラを持っていきたいです。記念写真はもちろん、どんな素敵な光景に出会うかわかりません。そんな時に持っていくべきマクロレンズについて考察していきます。

どんなレンズを持っていくと良いか?

持っていくべきマクロレンズですが、やはり全体の荷物のバランスを考えなくてはなりません。
結論から言ってしまうと、旅行は気軽さが大事
持っていくべきカメラやレンズは軽さで選びます。レンズ性能との兼ね合いになりますが。
でも、旅行が楽しめないと本末転倒だし、家族と一緒の場合は特に一緒に楽しむことを優先したいですね!

カメラはフルサイズよりもAPS-C

フルサイズ対応のカメラでも特にミラーレスのカメラでは小型の機種が出ていますが、基本的にはフルサイズに対応したものよりもAPS-Cサイズのカメラのほうが軽く設計されていることが多いです。
持っているカメラが一台の場合は選びようがありませんが、何台かカメラを持っている場合は小型で軽いものを選びましょう!

高倍率ズームレンズが便利

大抵のシーンを抑えることができるレンズは、なんやかんやで高倍率のズームレンズがおすすめになります。
高倍率のズームレンズとは、24-70mm(約3倍)などのレンズよりもっとズームのできる28-300mm(約11倍)などのレンズのことです。
性能の高いレンズを持っていきたいところですが、広角・標準・中望遠くらいまで揃えるだけでもかなりの重さになりますし、かさばってかなり旅行の邪魔です。
せっかく頑張って持って行っても、旅行から帰ってきたときに振り返って見ると絶対に使っていないレンズがあるものです(苦笑)
思い切ってメインで使うレンズは一本に絞って旅行を楽しみましょう!

一本に絞ると良いこともあります。レンズ交換などの余計な手間をかけなくてよいので、撮影に集中しながら旅行を楽しめますね!

おすすめの高倍率ズームレンズ

高倍率ズームレンズをおすすめとは書きましたが、そこまでのズームのできないものも含みます。
ある程度の広角から100mmを超える中望遠域までカバーできればオッケーと思ったからです。
そして、気軽が大事と書いておすすめをするので価格もリーズナブルなものに絞っています。メーカー希望小売価格も10万円を切るものだけにしました!
実際の販売価格はもっと安くなっていると思います。
Nikon(ニコン)とCanon(キヤノン)のユーザーに向けてのおすすめですが、それぞれ「フルサイズ対応」「APS-Cサイズ対応」におすすめを一本ずつ紹介します。

ニコン

【フルサイズ対応】TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (A010)

tamron28-300mm
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フルサイズに対応した高倍率ズームレンズでリーズナブルなものは少ないので、レンズメーカーのTamron(タムロン)から出している高倍率のズームレンズを紹介します。
フルサイズに対応させながら望遠域300mmまでズームできるレンズだともっと重たくなりそうなのに「540g」に抑えたのは凄いですね。正直300mmまではいらないかな・・・200mmでいいから軽くして・・・とか思わずに済むレンズです。
望遠側までしっかり使いたいと思った時に手ぶれ補正が組み込まれているのも安心。
ファインダーを覗いた時の像も安定します。
もちろん価格もリーズナブル。気軽に持ち歩けて望遠まで対応できる旅行に向いたレンズではないでしょうか。

APS-Cサイズに取り付けたときには実質「42-450mm」で望遠側にはメリットが大きいですが、旅行シーンでは広く撮りたいシチュエーションも多いでしょうからフルサイズで使うのが良いでしょうね!

キヤノン用のマウントも出ています。

メーカー希望小売価格80,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率0.28倍
最短撮影距離0.49 (ズーム全域)
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
寸法74.4mm(最大径)×96mm(ニコン用数値)
質量(約)約540g
マウントキヤノンEFマウント用 / ニコン用 / ソニーAマウント用

メーカーサイト「28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD」
https://www.tamron.jp/product/lenses/a010.html

【APS-Cサイズ対応】AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR

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純正で7.8倍までズームのできるレンズ。35mm判換算で実質「27-210mm」の感覚で撮影できます。
大抵のシーンには対応できそうな焦点距離が絶妙で面白いレンズです。
重さは「490g」で、めちゃくちゃ軽いとは言いませんが手頃な感じです。
手ぶれ補正もついていて安心感もあるので、価格のリーズナブルさを考慮して選んでみました。

メーカー希望小売価格72,500円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応(DXフォーマット)
最大撮影倍率0.23倍
最短撮影距離0.45m(ズーム全域)
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
寸法約78mm(最大径)×97mm
(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量(約)約490g

メーカーサイト「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_dx_nikkor_18-140mm_f35-56g_ed_vr/

キヤノン

【フルサイズ対応】EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

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純正のフルサイズ対応で「525g」の重さは軽くて良い感じです!(タムロンの28-300mmは軽さでは別格。こっちが普通。)
旅行でスナップ中心で撮影するには充分な焦点距離です。
手ぶれ補正もついていて安心感もあり、価格も手頃なのでキヤノンのフルサイズユーザーにはおすすめできるレンズです。

ただ、同じ焦点距離で上位モデル「EF24-105mm F4L IS II USM」もあるので、価格は2倍くらいになりますけど画質ももうちょっと上げたいと思ったらこちらを検討するのも良いでしょうね!

メーカー希望小売価格70,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率0.3倍(105mm時)
最短撮影距離0.4m
絞り羽根枚数 7枚
寸法φ83.4×104mm
質量(約)約525g

メーカーサイト「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/standard-zoom/ef24-105-f35-56is-stm/

【APS-Cサイズ対応】EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS

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純正のAPS-C対応で35mm判換算で「29-320mm」の感覚で撮影できる高倍率ズームレンズ。
手ぶれ補正もついていて安心ですが、重さが「595g」で、ここで紹介したものの中では重たいです。
望遠側が200mmまでいらなかったら「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」は値段も手頃で、重さも「480g」で軽いので検討する価値があります。

メーカー希望小売価格89,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率0.24倍(200mm時)
最短撮影距離0.45m
絞り羽根枚数 6枚
寸法φ78.6mm×102mm
質量(約)約595g

メーカーサイト「EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-s/ef-s18-200-f35-56is/

マクロレンズで持っていくなら?

さて、ここからが本題です。そもそもマクロレンズ持って行った方が良いのか?
ズームレンズで高倍率のものはどうしてもレンズ性能的に明るさも暗くなりがちです。そんな時にマクロレンズを一本カバンに忍ばせておくと、ちょっとしたポートレート風の家族写真や風景写真まで応用が利く明るいレンズなんですね!
だからぜひ一本準備しておきたいです。

マクロレンズを一本選ぶのも軽さで選びます!かわいいお花や昆虫に出会った時に大きく撮れないのは悲しすぎますしね。後悔を残さないようにしましょう。
ポイントは重さとサイズ感です。

おすすめのマクロレンズ

Nikon(ニコン)

【フルサイズ対応】Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

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メーカー希望小売価格87,500円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応(FXフォーマット)
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.185m
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
寸法約73mm(最大径)×89mm
(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)
質量(約)約425g

フルサイズに対応した純正の60mmマクロレンズです!値段も高めで、重さもそこそこありますが、画作りでは信頼のできるレンズです。ニコンの105mmマクロよりは軽いので旅行の時には60mmマクロをカバンに忍ばせておくのもよいですね。

メーカーサイト「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_micro_nikkor_60mm_f28g_ed/

【APS-Cサイズ対応】Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

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メーカー希望小売価格40,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応(DXフォーマット)
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.163m
絞り羽根枚数7枚(円形絞り)
寸法約68.5mm(最大径)×64.5mm
(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量(約)約235g

APS-C用のマクロレンズで実質「60mm」で撮影できるレンズです。ただ、大きく撮影したい場合はレンズ前までぐっと近づかないといけないので、慣れてない場合は上でも紹介したフルサイズ用の60mmマクロレンズを検討すると良いでしょう。

メーカーサイト「AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_dx_micro_nikkor_40mm_f28g/

キヤノン

【旧製品 フルサイズ対応】 SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG

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メーカー希望小売価格37,000円(税抜)
イメージサークルフルサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.188m
絞り羽根枚数7枚
寸法⌀71.4mm×66.5mm
質量(約)約320g
マウントシグマ / ソニー / キヤノン / ペンタックス / ニコン

キヤノンはフルサイズに対応した軽めのマクロレンズがないので、レンズメーカーなど色々検討した結果、旧製品のマクロですがシグマの50mmをおすすめすることにしました。私も使っているレンズですが、使いやすいレンズですよ!

メーカーサイト「SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG」
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/discontinued/macro/50_28/

Canon EF-S60mm F2.8 マクロ USM APS-Cサイズ対応

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メーカー希望小売価格57,000円(税抜)
イメージサークルAPS-Cサイズ対応
最大撮影倍率1/1 等倍
最短撮影距離0.2m
絞り羽根枚数7枚
寸法φ73mm×69.8mm
質量(約)約335g

キヤノンはAPS-C用のマクロレンズは色々出しているので検討できます。実質「96mm」の感覚で使える60mmマクロが使いやすくて軽いのでいー感じです。

メーカーサイト「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-s/ef-s60-f28/

筆者の村松が持っていくレンズ構成

色々書きましたが、私は昆虫を中心に考えるので105mmマクロは外せません。ここではずせないというのは、性能的な問題よりも「手に馴染んだ」マクロレンズだからです。
長く使っているレンズが一番安心できますから。
それに、私の場合は旅行に行く場合は昆虫撮影の予定が絶対に組み込まれています(笑)
なので、私の場合は「もしかしたらいるかも?」ではなく「絶対に必要」なレンズなんですね。

近場の旅行用ですが、僕が選ぶとしたらフルサイズのカメラに次のレンズを持っていきます。

Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED フルサイズ対応

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SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG フルサイズ対応【旧製品】

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Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

nikon24-70
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こんな感じのレンズ構成にして24-105mmまでカバーできればオッケーにしています。
あとは普通に旅行を楽しまないともったいないですね。

おまけでAPS-Cのカメラ持ってる人におすすめの一本

TOKINA(トキナー)AT-X 107 DX Fisheye

10-17mmの焦点距離を持った「魚眼ズームレンズ」という変わったレンズです。
コンパクトで重さも「350g」なので持って行ってもそんなに邪魔にならないですし、旅行先が景色の良い場所なら広く撮影することができるのはとても魅力です。
価格もリースナブルで機能的にはすごいですね!
そしてワーキングディスタンス2.5cmのこのレンズは昆虫をほぼレンズとくっつくような位置から撮影することで約0.4倍程度にも写すことができます。ちょっとした広角マクロの世界を楽しむこともできるレンズなんですね!
最近の私の撮影ではフルサイズのカメラを持ち歩くことが多いので出番がありませんが、フルサイズのカメラでも本体の設定で「APS-Cのレンズに対応」した設定をしてあげれば使うことができます。
切り抜いたようなクロップ撮影をしているだけですが、素子の一つ一つが大きくつくられているフルサイズのカメラでAPS-C対応のレンズを使ったほうが、画素数は下がりますが実は画質は綺麗なはずなんですね!

tokina107
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ということで、おまけの紹介はトキナーのズーム魚眼レンズでした。

まとめ

旅行に行くなら旅行を楽しんだ上で、荷物は最小限にして撮影を楽しみましょう!
それでもマクロレンズは色んなシーンで活躍するので一本カバンに忍ばせておくと便利です。
一人で撮影旅行に行くなら、自分自身との戦いですので好きなだけ好きなレンズを持っていきましょう(笑)
それでは素敵な思い出と、素晴らしい作品がゴールデンウィークに生まれることを願っています!

他にもマクロレンズを検討したかったら

昆虫写真家が使う105mmマクロの魅力はこちら

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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