毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

モンシロチョウの飼育記録~青虫(アオムシ)さんとの思い出を作ろう~

モンシロチョウ飼育

はじめに

この記事はモンシロチョウを実際に飼育してみた様子を写真を使って紹介したものです。
観察の様子から、モンシロチョウの生態や育て方まで広くわかる内容となっています。

この記事を読んで嬉しいメッセージもいただいています!

ムシミル役に立ちました!
大阪府に住んでる40歳代女性
はじめてメッセージします。
庭のハボタンにモンシロチョウ が卵を産み、あおむしが生まれました。途中からハボタンの葉っぱがたりなくなり、どうしよう〜となりました。そして、ムシミルのページを見ながら冷蔵庫にあった白菜を食べさせながら見守りました。
昨日、一匹目が無事モンシロチョウ になって飛び立ちました。羽化は感動でした。羽化のタイミングも参考になりました。ありがとうございます。

昆虫って本当にすごいですね!あおむしから さなぎ 蝶。お花に来る他の虫たちも観察しながら、もうしばらくあおむしたちを見守っていこうと思います。
これからもムシミルを楽しみにしています。

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村松佳優の写真
村松の撮影風景

はじめまして。昆虫写真家の村松です。
ムシミルは昆虫の写真を通して自然に関心を持つ人がたくさん増えるようにと運営しています。写真を使って昆虫の紹介をしたり、昆虫の「面白い!」に関心を持つ人が増えてほしいと思っているので、飼育などの記事も書いています。

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とてもなじみの深いモンシロチョウですが、昔学校で育てたような記憶もあるのですがあまり覚えていません。
当時は写真も撮ってなかったですが、今ならしっかりと記録を残すこともできると思ったので飼育してみることにしました!

さぁ、うまくいくかな?

飼育するためにはまずはモンシロチョウのことをいろいろと知っておいたほうが良いですね。
まずは、モンシロチョウを飼育する上での基本をおさえておきましょう!

モンシロチョウの一生

モンシロチョウは完全変態の昆虫で、卵→幼虫→サナギ→成虫と大きくなっていき、オスとメスが出会って卵を産みます。

卵を産んでから成虫になるまでの期間は2~3週間程度と成長スピードも速く、ワンシーズンの間に5~6回ほど発生すると言われています。
モンシロチョウの幼虫はアブラナ科を食草とし、緑っぽい体をしているところから「青虫(アオムシ)」と呼ばれるかわいいやつです。

モンシロチョウのページでも成長の様子を紹介しています。
まとめて見たかったらそちらから御覧ください。
モンシロチョウ

青虫(アオムシ)の天敵

青虫も自然界で生き残るのはとても大変です。鳥やトカゲが狙ってきます。他にもカエル、アシナガバチ、カマキリ、クモなど多くの天敵が存在します。
その中でも、飼育をする時に気をつけておきたいのが寄生蜂です。モンシロチョウの幼虫に卵を産み付けて寄生するハチがいるのです。
アオムシコマユバチというアオムシを専門に寄生するハチの仲間で、大きくなった幼虫に生きたまま卵を産み付けます。孵化した卵はアオムシの体の中を食べて育ち、体を突き破って外に出てきて繭を作ります。ちょっとこわいですね。。。

卵や幼虫のとり方

探してみつける!

モンシロチョウの幼虫である「アオムシ」はアブラナ科の植物を食べて育ちます。
それらの食草を調べてみると見つけやすいでしょう。しかし、幼虫も小さいですし卵は1mm程しかないので見つけにくいかもしれません。そんな時には食草の周りを飛んでまわっている成虫のモンシロチョウを先に見つけましょう!
葉っぱに止まってお尻を葉っぱの裏にくっつけているようなポーズをとったら、それはきっと産卵です。生みたて卵を周りの葉っぱごと持ち帰るのがよいでしょう。

卵を産ましてみる!

安心安全を考えるならプランターでコマツナなどの食草を栽培する方法もあります!モンシロチョウが出られない程度に網を張って、その中に産卵準備の整ったメスのモンシロチョウを入れておけば、葉っぱに卵を産み付けてくれるでしょう。わからなかったら何匹か捕まえて一緒に入れておくと、オスとメスがカップルになって産卵してくれます。

もちろんスーパーで買ってきたキャベツやコマツナに産卵させることもできます。その場合は次の写真のようにするか、小瓶に水を入れてコマツナを差しておくと良いでしょう!

産卵用のコマツナ準備

コマツナ
写真はコマツナ。飼育ケースの中に小さな瓶に水を入れて差しておくか、写真のようにティッシュを濡らしてアルミホイルで巻いたりもできます。

幼虫の飼い方、青虫の育て方

餌(エサ)

アブラナ科の植物で「キャベツ」「アブラナ」「コマツナ」などです。私たちが普段食べるものでもあるので、スーパーなどでも入手が可能です。(※農薬注意)

飼育ケース

一番手軽なのは、100均などでも売っている飼育ケースだと思います。蛹になるとき以外は餌(エサ)から離れることはないので脱走の心配はないと思いますが、心配な場合はネットなどをかぶせておきましょう。
ちょっとしたプラケースに空気穴をあけて代用もできますよ!

注意事項

・病気

病気になったアオムシは早めに隔離しましょう。変な汁を出したり、脱皮もしないのに動かなくなったら要注意です。

・農薬

スーパーで買ってきたキャベツやコマツナをエサとしてあげる場合には、農薬に気をつけなければなりません。丁寧に洗うか、キャベツでしたらできるだけ内側の葉を上げると良いでしょう。

・寄生蜂

室内で飼育している場合は気にしなくても殆どの場合は大丈夫です。気になる場合は排水溝用のゴム紐のついたネットなどをかぶせておくと安心です。寄生蜂は小さいので網目が大きいと簡単にすり抜けてくるので細かい目のものを使いましょう。

・水滴

ケースに水滴がつくような場合はふき取っておいた方が良いでしょう。小さいのでうっかり溺れてしまうかもしれません。

ではさっそく飼育していきましょう!

モンシロチョウの青虫の飼育記録

さぁ、まずは事前準備が色々と必要ですね!

モンシロチョウを取ってくる

今回はモンシロチョウを捕まえてきて産卵させることにしました!
大切なのはお父さんとお母さんを連れてくること。
全部メスの場合は卵を産む可能性もありますが、全部オスだと卵を産むことはありません。

しかし、残念なことに一度取りに行ったときには5匹捕まえて全部オス。
気を取り直して次の日も取りに行きました。
やっとメスが取れたので一安心。

途中農家の方にも声をかけられて「モンシロチョウを取っているのは観察しようと思いまして・・・」みたいな話をしたら「もっと取っていってくれ」みたなことをおっしゃっていました。
やはり農家さんからしたら育てている作物を食べられてしまうのには困っているようですね。

参考:オス♂とメス♀の違い

メスは羽を広げた時に、付け根の部分に灰色を帯びている範囲が広いです。

モンシロチョウのオス♂

モンシロチョウのオス写真
モンシロチョウのオス♂
羽の付け根の黒い部分が狭い

モンシロチョウのメス♀

モンシロチョウのメスの写真
モンシロチョウのメス♀
羽の付け根の灰色部分が幅広い

次の日には飼育ケースに入れていたコマツナに卵がついているのを確認できました。

モンシロチョウの卵
モンシロチョウの卵

餌(エサ)の準備をする

キャベツなどで内側の方の葉っぱを上げれば大丈夫じゃないかとも考えてはいますが、念のために「コマツナ」を育てることにしました。完全無農薬です!

コマツナの種と土を買ってきて、幼虫が食べる分だけ育ったら良いので適当なサイズのケースに土を入れてコマツナの種を蒔きました。

2日も経つとすぐに芽が出てきました!

次の日にはめっちゃ伸びてました!

なんだかよく育ったので、いつモンシロチョウの卵からアオムシさんが出てきても良いようにプリンカップ(プラスチックの小さなケース)に少し植え替えることにしました!

コマツナ
コマツナ

観察1日目!(4/17)

モンシロチョウの卵
観察1日目!(4/17)モンシロチョウの卵を確認。飼育ケースに入れていたコマツナに産卵していた。このコマツナはスーパーで買ってきたものだ。

観察4日目!(4/20)

モンシロチョウの卵
観察4日目!(4/20)モンシロチョウの卵を確認してから3日が経ったがまだ生まれる気配はない。でも少し色が濃くなったような気もするぞ!?

観察5日目!(4/21)

モンシロチョウの孵化(ふか)
観察5日目!(4/21)モンシロチョウの卵が孵化(ふか)していました!朝に確認をしたら、卵の形がなんかおかしい・・・。うわっ、卵から出てるやん!?肉眼ではすぐに確認できないほどに小さいのですが、レンズを通して見てみると一匹はまだ卵から一生懸命に出ようとしているところでした。生まれたては黄色い体をしていて、まだ「アオムシ」って感じとは違いますね。
モンシロチョウの孵化(ふか)
観察5日目!(4/21)卵から出てきた幼虫は、最初に自分が入っていた卵の殻から食べ始めます。最初の栄養補給です。右にいる幼虫が方向転換しているのもなんか可愛いです。
モンシロチョウの孵化(ふか)
観察5日目!(4/21)孵化(ふか)して卵を食べ終わった幼虫達は順番に栽培中のコマツナの新芽の方に移してあげました。少し緑のコマツナを食べたので、頭のすぐ後ろのあたりはちょっと緑色になっていますね。

観察6日目!(4/22)

モンシロチョウの幼虫1齢
観察6日目!(4/22)卵から出てきて一日経った。食べたコマツナの緑色が透けていますね!ハート型の新芽に乗っているのが可愛いです。黒いつぶつぶが乗っているのできっと幼虫が食べて出したものですね!いっぱい食べて大きくなろう!
モンシロチョウの幼虫1齢
観察6日目!(4/22)いっぱいかじってますね!コマツナの新芽の成長が早いのか、幼虫が食べていくのが早いのか。糸がたくさん見えるのは幼虫が歩く時に一緒に糸を吐いているのでしょう!自分で足場を作りながら簡単に落ちないようにしているのですね!

観察7日目!(4/23)

モンシロチョウの幼虫1齢
観察7日目!(4/23)また一日経って体の色が透き通った緑色になってきました!この葉っぱには幼虫一匹だと思うのですが、体の大きさから考えても凄い量を食べていますね。
モンシロチョウの幼虫1齢
観察7日目!(4/23)自分で出した糸に、色々ひっかかっていますね。端っこの方から食べたり、真ん中をくり抜くように食べたりとなかなか器用に食しているようです。

観察8日目!(4/24)

モンシロチョウの幼虫1齢
観察8日目!(4/24)アオムシがいっぱいご飯を食べて成長しているように見えます。コマツナの新芽はとてもよく気に入ってくれたみたいで嬉しいですね!
モンシロチョウの幼虫1齢
観察8日目!(4/24)まだ小さいのでどこにいるのかを見失ってしまうんですね、、。でも、見失っているだけではなく葉っぱの裏に隠れていることも多いのです!下からのぞくとアオムシを発見しました。アオムシがかじったところを見ると、コマツナの新芽が肉厚に見えて面白いです。

観察10日目!(4/26)

モンシロチョウの幼虫2齢
観察10日目!(4/26)かなり食べ進めて葉っぱが少なくなってきました。もっと大きくなって元気なモンシロチョウになってほしいので、追加のコマツナにも元気に育ってもらわないとですね。あっ、葉っぱの下の方に脱皮した時の殻がひっついています。頭の部分ですね。2齢幼虫に大きくなっていたようです。
モンシロチョウの幼虫2齢
観察10日目!(4/26)室内なのをわかっているのか、天敵に襲われることもなく堂々と葉っぱの真ん中に乗っかっているアオムシを発見!ハート型の新芽がアオムシさんに可愛らしさをプラスしています。かわいい~。
モンシロチョウの幼虫2齢
観察10日目!(4/26)ここの葉っぱは食べられて残ってないですね・・・。おや、アオムシさんの毛の先に水滴がついています。霧吹きなどはしていないのですが、これは一体何なのでしょう?
モンシロチョウの幼虫2齢
観察10日目!(4/26)全体的にはこのような感じになっていて、コマツナの新芽をたくさん食べてくれています。ちょっと離れたところの新芽が綺麗なままなので、そっちに移してあげましょう!
モンシロチョウの幼虫2齢
観察10日目!(4/26)綺麗に食べてくれているかと思ったら、よく見ると土の上にかじり落とされた葉っぱの残骸を発見。はしっこから全部キレイに食べて欲しいものです・・・。

観察11日目!(4/27)

モンシロチョウ幼虫
観察11日目!(4/27)いっぱいご飯を食べてまるまるとぷっくりしてきた!
モンシロチョウ幼虫
観察11日目!(4/27)もりもりとご飯を食べる。このペースだとコマツナのほうがなくなってしまいそう・・・。

観察12日目!(4/28)

モンシロチョウ幼虫
観察12日目!(4/28)葉っぱの下側で休んでいる。大きくはなったけど、色がコマツナの葉っぱと似ているのでやっぱり見つけにくい。
モンシロチョウ幼虫
観察12日目!(4/28)葉っぱの上にいる幼虫だが、よく見ると葉っぱの上に茶色いものがついている。これは脱皮した皮で、ちょうど脱いだところだったようだ。脱皮してしばらくすると。この皮も食べちゃうんですね~。

観察13日目!(4/29)

モンシロチョウ幼虫
観察13日目!(4/29)同じタイミングで孵化(ふか)したのに大きさの違う幼虫がいる。調子が悪いのか、あんまり餌を食べなかったのだろうか??
モンシロチョウ幼虫
観察13日目!(4/29)元気な幼虫はすくすくとぷくぷくと大きくなっている。葉っぱをもしゃもしゃ食べる。

観察14日目!(4/30)

葉っぱの上でこっちを見ているアオムシが一匹いたので右から左から正面から撮ってみた。可愛い顔をしていますね!

モンシロチョウ幼虫
観察14日目!(4/30)透き通った緑色が綺麗だなあと思っていたら、真ん中くらいに脱皮した時の顔の仮面が残っていた。どんどん脱皮して大きくなっているみたい。食べるペースがどんどん早くなっているので、せっかくコマツナの栽培からチャレンジしたが、有機栽培のコマツナかキャベツでも買ってこないとコマツナの新芽などはすぐになくなってしまう。
モンシロチョウ幼虫
観察14日目!(4/30)一回り小さなようチュも脱皮して大きくなっているようだ。頭が長いと思ってよく見たら、頭のところに脱皮した時の顔の殻が残っていた。

観察15日目!(5/1)

モンシロチョウ幼虫
観察15日目!(5/1)一回り小さな幼虫。全体の中では大きくなっている方だ。
モンシロチョウ幼虫
観察15日目!(5/1)上の画像のやつよりもさらに大きくなっている?頭の大きさの比率とかも変わってる気がします。でも一番違う印象はケガフサフサになっている!?確実に成長していますね!

観察16日目!(5/2)

モンシロチョウ幼虫
観察16日目!(5/2)孵化(ふか)した時に黄色かった幼虫がコマツナの緑の新芽を食べて緑色になってきた。ってことは「紫キャベツ」とか食べたらどーなるんだろう?と、疑問が湧いたので食べさせてみることにした!もう大きくなってしまったけれど、なにか変化はあるだろうか?

観察17日目!(5/3)

モンシロチョウ飼育
観察17日目!(5/3)もうだめです。せっかくモンシロイモムシのために育てたコマツナでしたが、あげたら上げた分だけ食べてあっという間にこんな状態に・・・。しかたないので、スーパーでコマツナを買ってくることにしました。

観察18日目!(5/4)

モンシロチョウ幼虫
観察18日目!(5/4)紫キャベツを与えた方のイモムシですがモリモリ食べています。体の色にそんなに変化があるようには見えませんね。

観察19日目!(5/5)

モンシロチョウ幼虫
観察19日目!(5/5)とても大きく育ちました!気がつくとサイドには黄色い点々模様が出てきています。最後のラストスパートでどんどんご飯を食べますよ!
モンシロチョウ幼虫
観察19日目!(5/5)気がつくとケースのフタの隙間に一匹のイモムシが。全体にちょっと透き通った印象と、なんだかちじこまったような体勢。これはここでサナギになるつもりかもしれません!

本当によく食べます。一回食べ始めたらどのくらい食べるのかをじっと見てみました。
コマツナの新芽だと5~6枚分くらいを一気に食べています。これを一日に何回も繰り返すのだから、コマツナをまるまる入れてもあっという間になくなっていきます・・・。

観察20日目!(5/6)

モンシロチョウの前蛹
観察20日目!(5/6)先日ケースにひっついていたイモムシが前蛹(ぜんよう)になっていました。前蛹とは蛹の直前の状態です。ちょっとサナギっぽい形になってきたのと、体の真ん中あたりには糸がかけられています。
モンシロチョウのサナギ
観察20日目!(5/6)お昼すぎに確認すると蛹になっていました!淡い色で体を左右に振っていましたが、この写真は夜に撮影したのでちょっと色が濃くなっている気がします。ここから一週間くらいで成虫になるはず!他のイモムシ達も順調に成長するか楽しみです。

観察21日目!(5/7)

モンシロチョウの脱皮殻
観察21日目!(5/7)サナギになる時の脱皮殻。しっかりと顔がついている。キレイに脱げるものだと感心しますね!
モンシロチョウのサナギ
観察21日目!(5/7)みんな天井が好きみたいで3匹もケースのフタの裏でサナギになってしまいました。フタが黒いせいか3匹とも茶色のサナギです。

入れておいた葉っぱでサナギになったイモムシちゃんもいました!葉っぱが緑だから、緑色のサナギになりました。サナギの状態でも、ちょっと刺激があると左右に体を振って動かします。横から見ると意外にトゲトゲしてるんですね!

観察22日目!(5/8)

モンシロチョウの前蛹
観察22日目!(5/8)白い壁で前蛹(ぜんよう)になっている子を発見!
モンシロチョウのサナギ
観察22日目!(5/8)葉っぱでサナギになりたて。全体的に透き通った緑がとてもキレイ。
モンシロチョウのサナギ
観察22日目!(5/8)昨日サナギになった子は少し模様がついていますね!
モンシロチョウのサナギ
観察22日目!(5/8)エサだった有機栽培コマツナの上でサナギになってしまった子を発見。こんなところで蛹になるとは・・・。これは絶対にしおれちゃうよ・・・。
モンシロチョウの幼虫
観察22日目!(5/8)5/2から紫キャベツで育ててみたが、体の色には変化がなさそうです。

しかし「うんち」にはちょっとしか変化が

紫キャベツを食べてモンシロチョウが出したもの
紫キャベツを食べた青虫(イモムシ)のうんこがすごくカラフルになりました!
キャベツを食べてモンシロチョウが出したもの
コマツナを食べた青虫(イモムシ)のうんちは緑色をしています。

食べるものによって出すものの色も変わってくるのですね!

観察24日目!(5/10)

事件発生!?

モンシロチョウの幼虫
観察24日目!(5/10)紫キャベツを食べてる最後の幼虫を新鮮なキャベツに移動させてあげようと思ったのです。もう大きくなっているので、ちょっとくらい触っても大丈夫かと思ったのですが、少し触ったら何か汁を吐き出しました。
モンシロチョウの幼虫
観察24日目!(5/10)それでも新鮮な紫キャベツに移してあげたのですが、こんな風に丸くなってしまいました・・・。弱っているのでしょうか・・・。このまま死んでしまうのではないかとちょっと心配になりましたが・・・。
モンシロチョウの幼虫
観察24日目!(5/10)気がついたら新鮮な紫キャベツをモリモリ食べてくれていました!良かったー!!

5/10のサナギ

この時点でサナギ9匹と幼虫が2匹です!(上の紫キャベツを食べてる子が一番成長が遅い。)
この中から何匹かを選んで様子を見ていこうと思いますが、サナギなのであんまり変化はないと思います・・・。

アルファベットをふったのと、後ろの番号はサナギになっているのを確認した日になります。

観察27日目!(5/13)

モンシロチョウの前蛹
観察27日目!(5/13)最後の幼虫が前蛹(ぜんよう)になりました!瓶にくっついて糸を張ってしまったのですが、みんな色んな所で蛹になってるしこのままいくことにしました。

5/13のサナギ

観察28日目!(5/14)

育てていた幼虫はみんな無事に蛹(サナギ)になりました。

5/14のサナギ

やっと揃ったと持っていたところだったのですが6日にサナギになった「A-5/6」の横をちょっとよく見ると、羽の模様が透けて見えています。これは明日には羽化を初めそうです。

観察29日目!(5/15)

最初の方にサナギになった3匹が成虫になりました!
羽化に失敗することもなく無事に出てきてくれて良かったです。

5/15のサナギと成虫

最初の3匹が成虫になりましたが、葉っぱでサナギになった緑のサナギも羽の模様が見えてきたので羽化しそうです。

モンシロチョウのサナギ
観察29日目!(5/15)脱皮した蛹の殻。パカっと割れて出てきたのがわかる。
モンシロチョウのサナギ
観察29日目!(5/15)「F-5/8」がサナギになった小松菜の葉が完全にしおれてしまいました。しかし、おかげでサナギの顔を前から見ることができました!羽化が近づいてモンシロチョウの顔が見えてきました。

観察30日目(31日目)!(5/16 5/17)

モンシロチョウ
観察30日目!(5/16)朝早く起きてみると06:30くらいに「F-5/8」がちょうどサナギから出てくるところを見ることができました!本当は出てきたらそのままぶら下がりたいのでしょうが、下に落ちていた葉っぱでサナギになったので這いずるように出てくることになりましたね。
モンシロチョウ
観察30日目!(5/16)羽根を伸ばすのに歩いてどこかへ行ってしまうので、ぶら下がれる場所に移してあげました。下のギャラリーの「F-5/8」がもうちょっと羽が伸びたところです。

モンシロチョウの飼育感想

この後、他のモンシロチョウのサナギもみんな羽化して飛んでいきました!青虫が大きくなっていく様子や、食べ物の色で体の色が変わるわけではないことがわかったこと。羽化の様子が観察できたのは神秘的でした。サナギになる場所で色がかわるのも興味深かったですね!

また次の春にもモンシロチョウに会えるのが楽しみです!

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
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