兵庫県の新温泉町にある日本初の昆虫化石を展示する博物館です。
昆虫館で現在の昆虫を観察する機会はあっても、なかなか化石の昆虫を眺める機会はないですよね。
調べてもあまり情報が出てこなかったので、実際に自分の目で昆虫の化石がどんなものか見てみたくなって行ってきました!
せっかく行ってきたので、ここでは展示の様子や行き方などを紹介したいと思います!
施設紹介(基本情報)
「おもしろ昆虫化石館」(八田コミュニティーセンター内)
おもしろ昆虫化石館webサイト(兵庫県新温泉町サイト内)
料金 | 【大人】100円 【子供】50円 |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16時半まで) |
定休日 | 毎週月曜日 (ただし、臨時休館日を設けることがあります。) |
住所 | 〒669-6943 兵庫県美方郡新温泉町千谷850 |
駐車場 | 有り(無料) |
電話番号 | 0796-93-0888 |
行き方(交通・アクセス)
おもしろ昆虫化石館への行き方は車かバスで行くことになります。
電車は近くを通っていないので、徒歩だとかなり距離があるのでやめたほうが良いです。
車で行く場合
地図を載せておきますので確認しながら行きましょう。
おもしろ昆虫化石館地図(グーグルマップ)
バスで行く場合
新温泉町 夢つばめ八田線「青下行」
湯村温泉(兵庫県) → 八田コミュニティーセンター(約13分)
このバスで行けます。
湯村温泉は温泉の街で観光地になっているので、そこに泊まるのも良いかもしれません。
私は別の場所で「浜坂駅」近くの民宿に泊まりました。
ホタルイカの水揚げ量日本一の「浜坂港」があり、海の幸がとても魅力的な場所で海の近くだったので遊んできました。
浜坂から行く場合は「浜坂駅」前のバス停から「湯村温泉行き(温泉支所行もあるみたい)」のバスに乗ります。
20~30分ほどで湯村温泉に到着します。
湯村温泉のバス停は、高速バスや夢つばめなど全部同じバス停で発着しますので、乗り換えも楽で待合室などもあるので便利なところです。
※注意点
バスの本数が少ないので事前に調べてから行ったほうが良いです。
おもしろ昆虫化石館はそんなに広いわけではないので割とすぐに見終わってしまいます。
八田コミュニティーセンターの中にあるので、他にも見るものや時間を潰すこともできますが、行きも帰りも1日5本くらいしか通っていません。
バスに乗り遅れた場合は湯村温泉までタクシーに乗るのも手になってきます。
田舎なのでタクシーの稼働数もそんなに多くないようなので早めに電話して呼んでおくとよいでしょう。
番号も載せておきます。
全但タクシー(湯村営業所) 0796-92-1188
全但タクシーのサイト
昆虫の化石とは?
昆虫が長い時間をかけて石にその姿を刻みつけたものです。
この施設のある新温泉町海上(しんおんせんちょううみがみ)には昔、大きな自然湖があったようです。
そこの湖の中に沈んだ昆虫たちの上に泥や砂が堆積し、さらに積もって押し固められ、地層の中で化石化が進んでいくのです。
その地層が地上付近までまで押し上げられ、川による侵食や工事などによって偶然発見されます。
昆虫は外骨格を持ってはいますが、自然の中で何百万年もその姿を留めておくのはかなり難しいことです。
昆虫の化石ができあがって、さらに発見されるのはとても珍しいことなのです。
その海上から発見される化石は約300万年前の地層からたくさん発見されているそうです!
化石誕生ストーリーのパネルより
女子高生が夏休みの宿題で発見した化石がきっかけに
1964年に初めて昆虫化石を発見したのは、なんと4人女子高生だそうです。
新温泉町の海上(うみがみ)を流れる小又川周辺に、夏休みの宿題で化石の採集に出かけたのだそうです。
そこにはっきりと浮き出ていた昆虫の化石を提出された先生がびっくりしたんでしょうね。
新聞にも大きく掲載され、昆虫化石が研究されるきっかけになったそうです。
展示内容
もちろん昆虫の化石がたくさん展示されています。
一部をご紹介。
昆虫化石
植物化石
注目の化石
映像紹介「昆虫化石もの知りコーナー」
昆虫と地球の歴史展示
海外の昆虫化石
海外の昆虫化石も展示されていました。
化石の迫力としては海外の化石のほうが大型のものが多く展示されていたので見ごたえもありました。
化石発見コーナー
化石はどのように探すのでしょう?
展示されていた昆虫化石は、平らな石にくっきりと浮かび上がっているものが多いですね!
化石発見コーナーでは、化石の出てくる石がたくさん置かれています。
この石の秘密がわかるのでじっくりと見てみましょう!
平らな面をした石が多いのですが、横から見ると薄い層になっているのがわかります。
ミルフィーユみたいになっているので。この層に包丁を当てて、ハンマーで割ると綺麗にパッカリといけるみたいです。
うまく見つかると、その断面に昆虫の化石があるんですね。
化石館と一緒に楽しむ観光地
遠方だと、昆虫化石館だけ見に行くのもなんだなぁ、となったら他の観光を一緒に楽しんでも良いと思います。
車で行く場合は、鳥取砂丘や砂の美術館が近かったりします!兵庫県ですが、実は鳥取と接しているくらいの場所なんですね!
ゆっくりしたかったら、浜坂駅から行ける「浜坂港」の辺りは民宿も多く、水揚げされたばかりの海の幸が魅力です。春先のホタルイカや冬のカニなどおいしいものがいっぱいで、海もビーチが広がっています。駅前の観光案内所ではレンタサイクルもやっています。
バスで紹介した「湯村温泉」は全国的にも有名な温泉の街で、荒湯に卵を直接つけてつくる温泉卵なども有名です。
まとめ
昆虫の化石に焦点を当てて開館された日本でも珍しい博物館です。
進化の歴史であったり、生命がどのようにあるべきかを考えさせられたりもするのですが、難しいことを考えずに太古のロマンを感じながら展示を楽しめるといーですね!