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奈良芸術短期大学の学園祭や学校紹介-紫苑祭を見てきました

紫苑祭タイトル画像

奈良芸術短期大学は奈良県の橿原市にある美術教育を行っている短期大学です。私は昆虫写真家として活動しながら、この短期大学のデザインコースで教鞭をとっています。

毎年秋には紫苑祭という学園祭が行われるのですが、その雰囲気を見て大学のことを知ってもらえたらと思います。

奈良芸術短期大学とは?

奈良県にある私立短期大学で、自然に囲まれた環境で制作できる素敵な学校です。私も学生の頃からネイチャー方面で撮影をしていたので自然豊かな環境はとても有意義な学校生活を送ることができました。大きな学校ではありませんが、人数少なめで先生との距離を近く感じることもでき、濃い授業内容を受けることができます。

奈良芸術短期大学の公式webサイト

交通・アクセス

近鉄の「橿原神宮前駅」から10分ほど歩くと到着です。

美術科で学ぶ短期大学

奈良芸術短期大学は美術科のみの芸術大学です。美術科はいくつかのコースにわかれています。

  • 洋画コース
  • 日本画コース
  • デザインコース(グラフィックデザイン、メディアデザイン、イラストレーション)
  • 陶芸コース
  • 染織コース
  • クラフトデザインコース(メタル、テキスタイル、ウッド、ガラス、ジュエリー、レザー)

デザインコースでは、一回生の間は全員が共通の授業を受けますが、二回生に上がる時に3つのコースから選択して学んでいただきます。(イラストレーション、メディアデザイン、グラフィックデザイン)

紫苑祭(しおんさい)

紫苑祭と呼ばれる大学祭です。

その大学祭を見に行った時の様子を撮影した写真で紹介しています。(本人許可済み)
若さに溢れていますね!

自治会で生徒が主体の運営

大学祭の運営は学生主体で「自治会」に入っているメンバーが行っています。この年の春先には、学生から「メンバーが少なくて不安」といった相談を受けていましたが、二回生が一回生とコミュニケーションをしっかりとったり楽しそうに運営している様子を見て手伝ってくれる学生がかなり増えていました。

自治会での大学祭の運営経験はチームビルディングや対外的な打ち合わせなどで、社会に出てからもかなり役に立つ経験を積むことができます。大きな予算を動かせるので、責任感もしっかりと持たなければいけませんが、一個人ではなかなかできない経験だと思います。なによりも学生の時にしかできないことなので、イベントが終わったときの生徒たちの達成感あふれる表情にはこみ上げるものがありましたね。

紫苑祭の自治会写真
紫苑祭であとは花火を打ち上げるだけタイミング。ほとんどのスケジュールを無事に終えましたし、本人たちも楽しく運営している姿が印象的でした。

ステージとイベント

ステージでは様々なイベントが行われていました。「ゲストライブ」や学生の「男装女装コンテスト」「ライブペイント」「大声コンテスト」など色々行われますが、そのスケジュールも学生が考えたものです。

紫苑祭のライブペインティングの写真
ステージで行われたライブペインティング。デザインコースの准教授でもありディズニーとの仕事もしているカズ・オオモリ先生がライブペインティングに参加していました。これはすごい!!

学内展示

奈良芸術短期大学の紫苑祭(大学祭)は生徒達の作品発表の場でもあります。学校で習ったことを活かしてそれぞれの生徒が頑張って制作した作品がたくさん展示されているので、かなりの見ごたえとボリュームがあります。

大学の構内のあちこちで展示されているので、学祭のパンフレットを手に入れてから展示を見て回ると良いでしょう。

紫苑祭の展示の写真
副手(助手みたいの)をやっている山口さんの作品その1。パネル展示だけではなく、見てもらえる工夫が感じられます。
紫苑祭の展示の写真
一回生の課題展示。多面体を組み合わせてのグラフィック表現です。個性が出ていますね。
紫苑祭の展示の写真
メディアデザインでは動画制作なども行っています。平面作品だけではなく、多様なメディアに対応するための映像制作にも力を入れています。
紫苑祭の展示の写真
副手の山口さんの作品その2。大学では各先生の手伝いからコースの運営まで頑張ってくれていますがその合間にも制作を続けています。
紫苑祭の展示の写真
イラストレーションコースの展示の一部。キャラクターのポーズのバリエーション制作です。
紫苑祭の展示の写真
この展示では、完成した映像だけではなく、NG集を集めて並べて展示することで多くの人に興味を持ってもらえる作品展示になっていました。

模擬店

学生やOBによる模擬店もたくさん出店されています。生徒の手作り雑貨や、バーガー、たこやきなどいろんなものが売られていてにぎやかです。

コスプレ

紫苑祭のコスプレの写真
自治会の一回生。自治会Tシャツを販売していました。左の子は「千と千尋」のコスプレです。
紫苑祭のコスプレの写真
一回生のコスプレが本気でびっくりしたやつ。声をかけられてびっくりしました。最初、誰かわからんかった~

他にも肩を叩かれて振り返ったらキツネの面が立っていたり、本気のゴリラが立っていたりして何度もびっくりしました。皆、驚かすの好きやね。。。

仮装や男装女装のコンテスト

仮装で学祭に参加している生徒もたくさんいます。コスプレ推奨です。アニメや映画のキャラクター、はたまたゴリラまでとてもにぎやかです。

各クラスから男装と女装をしてコンテストを行ったりもしています。これも誰かわからなくてびっくりしました。

紫苑祭の女装コンテストの写真
紫苑祭の男装女装コンテスト
紫苑祭の仮装コンテストの写真
紫苑祭の仮装コンテスト

キャンプファイヤーや花火

ステージ設営のための端材などを集めてキャンプファイヤーです。手持ち花火を持った生徒達が囲んでいて楽しそうです。この後には打ち上げ花火も上がって楽しかったです。

紫苑祭のキャンプファイヤーの写真
紫苑祭のキャンプファイヤー
紫苑祭の花火の写真
紫苑祭の花火。私も生徒と線香花火を楽しみました。

生徒に学校を選んだ理由やポイントを聞いてみた

最後におまけで大学紹介。生徒達との会話や大学紹介のインタビューで聞いた話などから大学に来た理由なんかを少し紹介します。

短期で集中して学べる

短期大学で2年間学びますが、4年制の大学と比べてもみっちりと短い期間で詰め込んで学ぶことができます。みっちりと詰め込むので高校のような授業が組まれています。さぼるとついていけなくなるので注意が必要ですね(笑)

他と比べても授業料が安かったから選んだという話もよく聞きます。しかし、それでも決して安い金額ではないのでたくさんの授業から多くのことを学んで将来に活かしてほしいです。

女子寮がある

奈良芸術短期大学へ入学してくる生徒は全国から集ってくるのですが、女子寮があることで親も安心できるというのがあるようです。安いらしいですし。共同生活をする中でのルールが厳しいという話も聞きますが、友人もできやすいようですね!大学の目の前にあるので遅刻もしにくいです(笑)

自然囲まれて環境が良い

大学の裏には大きな池を挟んで、初代天皇を祀っていることでも有名な橿原神宮があり、その近辺は自然も多くて素敵な場所です。田舎ではあるのですが、それでも自分の実家よりは都会だと思っていましたけどね。

制作は環境から受けた部分も色濃く反映されると思います。私も昆虫探して大学周辺をよく回っていました。

少人数で先生との距離が近い

年度にもよりますが、クラスは10~30人くらいです。大きな講義室で話を聞くだけでなく実習も多くて先生に質問もしやすいです。

他コースとも仲が良い

大学全体もそんなに広くはないのですが、そのかわり他コースの生徒と仲良くなりやすいのもあると思います。他コースの生徒と仲良くやっている姿もよく見かけます。

美術教諭の免許が取れる

中学で教えることのできる美術教諭の免許が取得可能です。免許用の授業も取らなければなりませんが、自身の将来の選択肢を広げるのに役立つ免許です。

カズ・オオモリ先生やヤマコに憧れて

最近ではイラストレーターに憧れる若い人も多いですね。奈良芸術短期大学にはディズニーとも仕事をしている世界のカズ・オオモリ先生が准教授をされています。入学すると直接授業を受けることができますね!

HoneyWorks(ハニーワクス)というユニットでイラスト担当をしているヤマコの人気もすごいです。ヤマコに憧れて入学してきた生徒の話もよく聞きます。客員教授として年に数回の特別授業があって、大学祭のタイミングでも公開の特別授業があったりします。

まとめ

奈良芸術短期大学の紫苑祭(大学祭)のことを書き始めたのですが、大学のことも知ってほしかったので色々と項目が増えました。私の母校でもあり、今働いている大学のことをちょっとでも知ってもらえたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
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