クマバチ(キムネクマバチ)

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クマバチの写真

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クマバチ♂がメスを探してホバリングをしている(大坂)

クマバチ♂複眼の間は狭く顔の真ん中は黄色(大坂)

クマバチ♂こんな小さな羽でよく飛べる(大坂)

クマバチ♂動くものを見つけるとすぐに追いかけていく(大坂)

クマバチの♀が顔を突っ込んでミツをなめる(大坂)

クマバチの♀がミツを求めてやってくる(大坂)

クマバチの♀小石に捕まっていた。弱っていたのか?(大坂)

クマバチの♀複眼は離れていて顔は全体的に黒い(大坂)

桜の花にやってきたクマバチの♀(大坂)

ミツバチ科まとめ ハチの図鑑

クマバチってどんな蜂?

クマバチはハチ目ミツバチ科の昆虫でハナバチと呼ばれる仲間です。基本的に温厚で、食事はもっぱら花の蜜などです。でも、大きな体に大きな羽音がすることからちょっと怖がれられたりもします。地域によっては「くまんばち」と呼ばれたりもします。私も小さい頃はクマンバチと教わっていました。
しかし、クマンバチというとスズメバチのことを指すこともあるので、ちょっと注意が必要ですね。

ミツバチ科

クマバチはハチ目に含まれるミツバチ科に含まれる一種です。ミツバチ科にはヒゲナガハナバチの仲間やセイヨウミツバチなどが含まれていて、とても近い仲間です。

クマバチの名前の由来

漢字で書くと「熊蜂(クマバチ)」

温厚な蜂の仲間なのですが、黒くて体毛が多く、大きい体をしている特徴から「熊蜂(クマバチ)」と名付けられました。
特に「大きい」ってところからつけられています!
「クマ」とつけられている昆虫で有名なものには他にセミの中でも大きな「クマゼミ」などに名付けられていますね。

英語で「Carpenter Bee(カーペンタービー)」

クマバチは枯れ木などに穴を開けて営巣します。丸くくり抜いた穴の奥から花粉やミツを固めたものを敷き詰めていって卵を一個産みます。そのまま仕切りを作るように小部屋を作りながら、1部屋に1個の卵を産んでいきます。その様子から英語では「Carpenter Bee(カーペンタービー)」と呼ばれています。意味は大工する蜂で、大工蜂です!

クマバチの特徴

ふさふさで実はかわいい

胸のところの黄色いふわふわの毛が特徴的なんですよね!上から見ると真ん中だけちょっとハゲてたりするんですけどね。

オスとメスの顔の違い

オスとメスは顔の雰囲気が違います。
メスは複眼の間が離れていますが、オスの複眼の間は幅が狭いし、顔の真ん中は黄色をしているので知らないと違う種類のハチにさえ見えます。

針はメスしか持たない

ハチの仲間の針は、産卵管が発達したものです。クマバチも同様で、針はメスしか持ちません
ですからオスに触っても刺されることはありません。
メスでも基本的に人を襲うことはないので、ぎゅっと捕まえたりしない限りは刺されることはありません。

クマバチの生態

食べ物や餌(エサ)

クマバチはハナバチの仲間で、基本的に花粉やミツを集めて生活しています。幼虫は親が集めてきた花粉やミツで成長していきます。ですから、特に春先にクマバチが訪花している姿をよく見かけます。

クマバチのメス
桜のミツをなめるクマバチのメス

盗蜜(とうみつ)行動

普通に花の蜜を吸う行動は花の受粉の助けになるのですが、正面から頭を突っ込まずに横着する行動が見られることがあります。
花の側面から無理やり口を差し込んでミツをかすめ取ることがあるんですね。
そんな風にミツを取られても受粉の助けになりませんので、その行動を「盗蜜行動」と呼んでいます。

ホバリング(空中停止)と縄張り

オスは空中でよくホバリング(空中停止)をしています。
これはメスを探している状態です。近づくものがいたらメスかどうかを確認するためにすぐに飛んでいきます
違うと帰ってくるので、ホバリングしているクマバチはせわしなく動き回っています。
観察していると、縄張りに入ってきた他のオスを追いかけ回す姿がよく見られます。あれがメスかどうかを確認しているのか、他のオスを追い払っているのかどーなんでしょうね?

ちなみにですが、高い飛翔能力を持つと思ったら、なんと1秒間に304回も羽ばたいているそうです!これはすごい。

クマバチのオス
クマバチのオスがホバリングをして縄張りを見張っています。

クマバチの天敵

クマバチには目立った天敵はいないのですが、変わったやつがいます。
ヒラズゲンセイという、赤い唐辛子のような姿の甲虫の仲間です。クマバチの巣に寄生して幼虫は大きくなっていきます。
クマバチの観察をしていると出会うことがあるかもしれませんが、ヒラズゲンセイはかぶれや水ぶくれを引き起こす成分である「カンタリジンが」含まれている体液を出しますので触るのはやめたほうが良いです。観察するときには充分に注意して下さい。

ジンクス:不可能を可能にする象徴

クマバチは高い飛翔能力を持っていますが、体の割に羽がとても小さいのです。
昔はあんな小さな羽で、あの大きな体を飛ばすのは不可能とされていました。なぜ飛べるのかがわからなかったんですね。
今では研究も進み、説明することは可能になったようですが、それでもクマバチは「不可能を可能にする象徴」として扱われています。

フジ(藤)との関係

フジとはマメ科の植物で、藤色(ふじいろ)と呼ばれる薄い青紫のきれいな花を咲かせます。公園などでも藤棚(ふじだな)と呼ばれるものを作って夏場の日除けにしたりしています。そのフジの花にはクマバチがよくやってきます。
調べてみると藤の花はミツを守るように固く閉ざされていて、クマバチくらいの力でないとなかなか正面からはこじ開けられないそうです。ですから、クマバチはフジの花粉を媒介するメインパートナーとして重要な役割を果たしているのですね。

クマバチの分布や生息地

日本では北海道から九州まで生息しており、わりとどこでも見ることができます。平地から山地まで見られ、公園などでも花のミツを集めていたり、オスがメスを探してホバリングしている姿を見かけることができます。羽音が大きいのですぐに見つけることができますよ。

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この記事を書いた人

村松佳優

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動をしながら次代の育成にも力を入れて活動しています!
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