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マツヘリカメムシってどんな虫?
北米大陸西部原産のカメムシで、マツ(松)類の害虫として知られていますが、複雑で美しい模様を持ったカメムシです。
ヘリカメムシ科
昆虫の分類にカメムシ目があります。その中に含まれる「ヘリカメムシ科」に「マツヘリカメムシ」は含まれています。同じ科に含まれる昆虫としてキバラヘリカメムシやホソヘリカメムシなどがいます。
マツヘリカメムシの特徴や生態
マツヘリカメムシなどのカメムシの仲間は不完全変態の昆虫で、蛹(サナギ)の状態はありません。
ですから、幼虫の時から成虫と近い姿をしています。そうは言っても、カメムシの仲間は幼虫の時のデザインが面白いものが多く、幼虫の姿から成虫を想像するのは難しいかもしれません。
マツヘリカメムシは成虫の美しい模様が特徴的ですが、幼虫のときにはまだ羽がはっきりしないので似ていません。
卵
松の細い葉に、円筒形の卵を並べるように産卵します。
幼虫
成虫の派手さから考えるとかなり地味な茶色っぽい幼虫です。
5齢幼虫で終齢幼虫となります。
幼虫の時から松の新芽や、大きくなると種子から汁を吸っていきます。
食べ物や餌(エサ)
マツ類の害虫で、その種子や新芽から汁を吸います。
【外来種】マツヘリカメムシの分布や生息場所
日本だけではなく、北米大陸の東部やイタリアを始めとした欧州各地でも発見されています。
日本での初発見
2008年に東京で発見されたのが、日本での初確認になります。
全国的に分布を広げていますが、九州の福岡や大阪各所で見つかっているようでかなり生息範囲は広がっています。
このページに掲載している写真は京都で撮影したマツヘリカメムシの写真になります。
日本での北限
温かいところが好きなカメムシと思われますが、日本では秋田県や岩手県でも見つかっています。
日本での越冬
寒くなると成虫で越冬することが知られています。樹皮下や家屋などに逃げ込んでくるものもいるそうです。
数が増えてくると家の隙間などに大量発生する可能性なども指摘されています。
家屋の設備を傷つける場合もあるようで駆除の必要も出てくるかも知れません。
マツヘリカメムシ、まさかのフルーティな臭い
マツヘリカメムシについてい調べていると、まさかの情報に出会いました。
なんとフルーティーな洋梨のような香りがするのだそうです。
ここで紹介されています(食べて味も確認されています。)
外来害虫マツヘリカメムシはフルーティーなのでみんなで食べてしまおう