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ナガメってどんな虫?
赤色と黒色の模様が春の花に映えるカメムシです!私の中では春に見られるようになってくる菜の花に「ナガメ」はセットみたいなものなので、ナガメを見ると春を感じることができたりします。その模様も特徴的で、赤黒の模様はそれだけでも格好良いのですが、その模様は少し顔のようにも見えて愛嬌を感じます。
それなりに警戒心はあるようで、近づくと反対側に逃げていってしまいます。模様をはっきり見たいと思っているときほど逃げるので不思議なものです。
名前の由来
ナガメは「菜の花で見つかるカメムシ」だから漢字で「菜亀(ながめ)」と書かれます!菜の花に限らずアブラナ科の植物で見ることができますよ。
顔みたいな模様
ナガメの背中の模様はとても特徴的です。黒地に赤い模様が入っていますが、ナガメの頭を下にしてみるとどうでしょう。模様が顔に見えてきませんか?東南アジアにはジンメンカメムシと呼ばれるカメムシがいますが、それに負けず劣らず人面模様だと思います!身近に見られるカメムシなのですが面白いですよね!
カメムシ科
昆虫の分類にカメムシ目があります。その中に含まれる「カメムシ科」の昆虫のことでナガメはその一種になります。たくさんの種類がおり、アオクサカメムシやアカスジカメムシなどが知られています。
ヒメナガメとの違い
似ている種類にはヒメナガメという種類のカメムシがいます。成虫になると、ヒメナガメの方が模様が複雑なので、一度見ると間違えることはないと思います。しかし、幼虫の時はそっくりなので見分けるのは難しいですね。
食べ物、餌(エサ)は?
幼虫と成虫ともにアブラナ科の植物の汁を吸います。セイヨウアブラナからキャベツ、ダイコン、カブ、ハクサイ、コマツナなどの野菜で見かけたりもします。アブラナについている時などは、黄色いお花に赤い模様がよく目立っているので見つけやすい昆虫です。
野菜につく害虫
野菜にもついて食害してしまうので、農家さんにとっては害虫になってしまいます。幼虫と成虫ともに葉っぱから汁を吸ったりしますが、その部分は白く変色してしまいます。
生息地と分布
北海道から九州まで見られ、菜の花が咲いているようなところなら割と見ることができます。都市部の公園などでも見ることができるので菜の花など植えられていたら探してみると良いでしょう。
カップルになっているものも見つかったりしますし、子供のナガメも近くにいたりするので模様の違いの観察などしても面白いです。
ナガメは成虫で越冬
ナガメは成虫で越冬します。ですから、春になって菜の花が咲き始めた頃に早めに見ることのできる昆虫です。