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ダイミョウキマダラハナバチってどんな虫?
名前の由来
キマダラハナバチの中でも13mm程あるのは大きい種類です。ですから「ダイミョウ(大名)」とつけられているのはそのことを表しているのだと思います。そして、ハナバチと名付けられていることからもわかるのですが、花にやってきてミツなどを食べる種類のハチさんです。
ミツバチ科なのに顔が怖い
花などにやってくるミツバチなどに近いハナバチの仲間なのです。
ちょっと顔の雰囲気がミツバチなどと違い怖いのですよね。
なんとなくアシナガバチの仲間に顔の雰囲気は似ているのです。
肉食の雰囲気の顔つきをしているのに、実はお花にやってくるギャップが狙える昆虫です。
特徴や生態
食べ物、餌(エサ)は?
成虫は花にやってきて、ミツや花粉を食べています。
オスが見つからない?
メスしか見つかっておらず、単為生殖でメスだけで卵を生んでいると考えられています。
労働寄生:ヒゲナガハナバチの巣に寄生する幼虫
ダイミョウキマダラハナバチはヒゲナガハナバチの巣に寄生することで知られています。
その寄生方法は「労働寄生」又は「盗み寄生」などと呼ばれ、宿主(やどぬし:ヒゲナガのこと)の体を食べてしまったりするのではなく、宿主の親が集めてきたエサを盗んで食べてしまうような寄生の仕方をします。
参考:ヒゲナガハナバチの仲間の「シロスジヒゲナガハナバチ」のページ
生息地と分布
全国的に見られる昆虫で春先に見ることができます。
幼虫が寄生するヒゲナガハナバチが春先にしか出現しないので、その時期に合わせているのですね。
コラム:何かを探すように飛んでいた
土っ気の多い場所をゆっくりと何かを探すように飛んでいるハチを見つけました。
模様もアシナガバチの仲間に似ていますし、アシナガバチの仲間は狩りでイモムシなどを探すときには似たような動きをしています。しかし、周りは土が多くイモムシが見つけやすいとは思えません。
そんなこともあったのですが、小柄だったことと地面に降りた時にはっきり見えたのでダイミョウキマダラハナバチとわかりました。
その時はなんでこんなところにいるんだろうなぁ~っくらいだったのですが、きっと寄生するためのヒゲナガバチの巣を探していたのですね。
追いかけていたら、ヒゲナガバチの巣がどんなところに作られているのかを見ることもできたのにちょっと残念です。