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ヨコヅナサシガメ

ヨコヅナサシガメの写真

写真ギャラリー

特に幼虫の時期は集団で見つかります(奈良)

木の幹の上で見つけた成虫

2月。幼虫が集団で越冬していました(奈良)

若い幼虫

成長した幼虫

成長すると赤い模様が減っていきます

ハサミムシを捕食

集団で獲物を襲います

羽化した時は赤い(大坂)

黒いのと赤いのが一緒にいます

時間が経つと黒っぽくなっていきます

産卵

きれいに並べられた卵

脱皮殻

二匹の成虫

サシガメ科まとめ 刺亀図鑑

ヨコヅナサシガメってどんな虫?

他の昆虫を捕らえる肉食のカメムシで、サシガメの仲間と呼ばれます。
サシガメの中でも大型で、白黒のはっきりした模様をしています。

1930年頃から九州で確認されるようになり、今では関東地方でも見ることができます。
原産は中国やインドなどとされていますが、今では公園や街路樹などにもいる身近な昆虫です。

ヨコヅナサシガメの写真
ヨコヅナサシガメの成虫。

サシガメ科

カメムシの仲間の分類にサシガメ科があります。ヨコヅナサシガメはその中の一種になり、肉食性のカメムシのグループです。
この仲間には、シマサシガメやヤニサシガメなどが含まれています。

ヨコヅナサシガメの特徴

黒い体に白い模様。脚(アシ)のつけ根は赤くて、長い頭部が特徴的です。
サシガメの仲間の中では大型で、集団でいるところもよく見かけます。

ヨコヅナサシガメの写真
長く発達した口。
ヨコヅナサシガメの写真
白いひらひらが目立ちます。
ヨコヅナサシガメの写真
サシガメの中では大型。

生態

食べ物、餌(エサ)は?

他の昆虫を捕らえて体液を吸います。
イモムシ類や他の昆虫などを捕らえている姿をよく見かけますが、集団で獲物を襲うこともあります。

集団で見かけることも多い本種ですが、それは一匹では倒せないような大きな獲物であったとしても、集団で襲いかかることで仕留められる可能性があがるというのもあるようです。

ヨコヅナサシガメの写真
ハサミムシの仲間を捕らえました。
ヨコヅナサシガメの写真
集団で獲物を捕らえている姿も見かけられます。

幼虫で越冬

ヨコヅナサシガメは、冬の間を幼虫の姿で過ごします。
木のくぼみなどで、集団越冬している姿が冬の間でも観察できます。

ヨコヅナサシガメの写真
他の昆虫も活動を始めていない2月。
木の幹に集団を作っているヨコヅナサシガメの幼虫を見つけました。

成長

産卵

細長い卵をきれいに並べて産卵します。

ヨコヅナサシガメの写真
深夜の公園でたまたま見かけました。
ヨコヅナサシガメの写真
近くで見てみると、卵をきれいに並べながら産卵しています。

幼虫

幼虫の時は赤黒模様が特徴的で、成虫のようなひらひらがついていないので雰囲気が違いますね。

ヨコヅナサシガメの写真
まだ若い幼虫。
ヨコヅナサシガメの写真
集団で見かけることが多いです。
ヨコヅナサシガメの写真
大きくなた幼虫。
赤色の模様が少なくなってきました。

脱皮と抜け殻

ヨコヅナサシガメは羽化の時に体が真っ赤な状態で出てくることでも有名です。
赤すぎてびっくりするくらいです。

ヨコヅナサシガメの写真
羽化したての幼虫は体がとても赤いです。
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白黒の成虫に赤色の個体が混じっているのを見かけます。
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成熟して白黒になった幼虫と、羽化して少し時間の経った赤黒い幼虫。
ヨコヅナサシガメの写真
ヨコヅナサシガメ

成虫

ヨコヅナサシガメの写真
成虫になると、黒くつややかなボディに白黒のひらひらがついて目立っています。

分布や生息環境

本州から九州まで見ることができます。海外では中国や東南アジア、インドなどでも見られます。
九州あたりから見られていましたが、分布を北上させて関東でも見ることができるようになっています。

神社や公園などの人為的な環境のサクラやエノキの幹の上で見つかることが多いです。
都会の公園などでも見ることができます。

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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