クマゼミ

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クマゼミの写真

クマゼミってどんな虫?

大きな体が名前の由来

日本で最大級のセミです!(南方に住むヤエヤマクマゼミが、このクマゼミよりも一回り大きい)大きなセミということで子供にも人気のあるセミの仲間です。

その体の大きさと、体が黒いことも熊(クマ)に例えられた理由になると思います。大きいもののたとえとして「クマ」と使われることがあるのですね。クマのように大きなセミで「クマゼミ」です。

同じような名前の付け方ですと、体の大きなハチの仲間で「クマバチ」などもいます。

クマゼミの写真
クマゼミは頭の幅も広くて体も大きいセミです。

透明な羽が綺麗

黒い体に透明な羽を持っています。羽の筋の色が緑なので、見つけたときの印象としては緑のセミです。

羽にに通った美しいグリーンの翅脈がたまりませんね。羽は透明ですから羽化してから色づくこと無く、体の方だけがしっかりと着色されていくのは見ものです。

クマゼミの写真
クマゼミが木に止まっています。

木の汁を吸います

クマゼミを含めセミの仲間の多くは木の汁を吸っています。長い口を木の幹に差し込んでその汁を吸うのです。

クマゼミの顔

クマゼミの写真
クマゼミの顔のアップ。長い口がわかりますか?この口を木に差し込んで汁を吸います。

都会で鳴く虫

都会でよく鳴いています。田舎に住んでいたときはクマゼミなんて見たこともなかったので憧れの虫だったのですが、大阪に出てきたらクマゼミばかりで驚きました。街路樹や公園などでもよく見かけるので、都会の夏の虫といえばクマゼミの印象が強いですね。都心でもちょっとした公園や街路樹のなどで育つようです。

鳴く時間は決まっている?

クマゼミは午前中に鳴きます。大体お昼くらいまで鳴いたらその日はもうお休みします。絶対に鳴かないわけではないですが、夕方くらいだと大人しくなったクマゼミを見ることが多いですね!

産卵

クマゼミは産卵管を木に突き刺して数個の卵を産みます。少しずつずらしながら、硬そうな木に数センチはある産卵管をかなり深く突き刺すのだからびっくりします。過去には家庭用の配線を産卵にちょうどよい枯れ枝か何かと勘違いしたクマゼミが、配線に産卵することで使えなくなってしまうトラブルも起きました。

卵から孵化した幼虫は地面に降りて土に潜っていきます。次に地上に出てくるのは数年後です。

抗菌作用

クマゼミの透明な羽には抗菌作用があります。日本でも研究されていて、2018年に羽の表面に規則正しく並んだ突起が鍵になっていることがわかりました。この研究が進めば、薬剤を使わなくても抗菌作用をもたせることができると期待されています!

羽化の観察をしてみよう!

幼虫は夕方くらいから地上に出る準備を始めています。公園などを散歩しているとセミの幼虫が木を登っているのを見かけることがありますが、ぜひ羽化の様子を観察してみてください。生命の神秘に触れることができます。

連れて返ってきた幼虫は、木の枝やカーテンなどつかまりやすい場所に移してあげましょう。気に入った場所を見つけて動かなくなったらその場で羽化を始めます。

羽化して羽を伸ばしたところ

クマゼミの羽化の写真
最後の脱皮をすると、くしゃくしゃの羽をまずは伸ばします。全体的に白っぽくまだ柔らかいクマゼミは時間をかけて体を作っていきます。

反対側はきれいな透き通ったオレンジ色

クマゼミの羽化の写真
羽化したてだとまだ色が薄く、お腹の方にも黒い部分がないですね。

羽化から時間が経ったクマゼミ

クマゼミの羽化の写真
羽化したてのクマゼミは体が出来上がるまでじっとしています。全体が金色の微毛に包まれているのもクマゼミの美しさのポイントです。

飼育は難しい

セミの仲間の飼育は難易度が高いです。寿命も2~3週間程度と短いこともありますが、木の汁を吸うので餌の準備が大変です。枯れ枝では駄目なので木の鉢ごとネットでくるむなりの工夫が必要になります。

ですから、セミは観察したら逃してあげるのが良いと思います。

セミ(カメムシ目)の仲間はこちら

概要

写真ギャラリー

木の枝に止まっているクマゼミ(大阪)

頭の部分が幅広な印象です。体も大きい(大阪)

クマゼミの正面。長い口がポイント(大阪)

場所によっては一箇所にたくさんついています(大阪)

羽化したては白っぽくて神秘的です(大阪)

裏側も淡い色をしています(大阪)

時間が立つとしっかりとした色がついて黒っぽくなります。羽の筋に色が付きますが基本は透明なままです(大阪)

木の幹に並んで止まるクマゼミ(大阪)

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この記事を書いた人

村松佳優

村松佳優

宝石のように輝く小さな命を写し止める昆虫写真家。
昆虫の魅力を伝えることで、その未来を輝かせることをテーマにしている。
カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動をしながら次代の育成にも力を入れている。

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