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マツモムシ

マツモムシの写真

写真ギャラリー

池で見つけたマツモムシ(京都)

獲物を待ち構えます

水上から見るとこんな感じ

横から見るとお尻を水面につけているのがよくわかります

空気の層で全身が光って見えます

マツモムシ

マツモムシ

マツモムシ

脚でがっちりと獲物を捕まえて離しません

消化液を注入されたところは透けています

すっかり中身が溶けてしまいました

泳ぐの発達した後ろ脚

マツモムシってどんな虫?

マツモムシは水中で生活する水生カメムシの仲間です。背泳ぎが有名で、水面にピタッとお尻を付けてオールのように広げた後ろ脚で器用に泳ぎます。お尻を水面につけているのは呼吸のためです。

マツモムシの写真
上から見たところ。お腹を上に向けて背泳ぎをしています。
マツモムシの写真
横から見るとこんな感じ。お尻を水面につけて空気を取り込み、呼吸をします。

肉食の昆虫

カメムシの仲間で口はストロー状になっています。他の水生昆虫や生き物を捕らえ、ストロー状の口を刺して消化液を注入します。このやり方は体外消化と呼ばれ、消化液でドロドロになったところを吸っていきます。

マツモムシの食事の写真
水に落ちた昆虫を脚でがっちりと掴んで口を刺します。
マツモムシの食事の写真
消化液で溶けたところは透明になっています。
マツモムシの食べたあとの写真
マツモムシの食べたあとでは外骨格の部分が残っていますが、中身は全部溶けて透明になってしまいました。

マツモムシの特徴

背泳ぎや、オールのような後ろ脚はかなりの特徴です。

マツモムシの写真
顔が可愛いですね。全体的に微毛が生えているのがわかります。
マツモムシの写真
後ろ脚を泳ぎに使います。
マツモムシの写真
黒い体に黄色い模様。

他には、水中にいるときにも体の周りを空気の層で覆っています。ですから、水中にいるときは銀色に輝いてるように見えて綺麗です。

マツモムシの写真
体の周りに空気の層を作ります。全身に生えた微毛がその役割を助けます。

キイロマツモムシとの違い

似た種類でキイロマツモムシがいます。大きさは同じくらいですが、全身が黃白色であればキイロマツモムシです。

北海道から九州まで生息しているマツモムシと違い。キイロマツモムシは関東以北に住んでいます。

マツモムシ科まとめ 亀虫図鑑

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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