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クロスジホソサジヨコバイってどんな虫?特徴は?
細い体で、頭頂部が長いのがスプーンのように見えたことから「ホソサジ(細いスプーンのこと)ヨコバイ」と名付けられています。
羽先の2つの黒い紋が特徴的です。
本当の目は白いので、この2つの紋が目のように見えるのですね。
これは捕食者に対して、頭の向きを勘違いさせようとしていると考えられています。実際に私も最初は反対側を頭と勘違いしていました。
似たような擬態にシジミチョウの仲間の「尾状突起」があります。
その突起が触角のように見えるので、お尻の方を頭と勘違いさせていると考えられているのですね。
これは、特にハエトリグモの仲間などに襲われた時に逃げられる確率がかなり高くなるようです。
クロスジホソサジヨコバイもハエトリグモなどから逃げるのに、この模様は効果的だと思います。
オスとメスの違い
体の真ん中を走る黒い筋も特徴なのですが、メスではこの黒い筋の周りがはっきりと赤くなります。
ですから、黒い筋の周りを確認するとオスとメスの区別が付きます。
ヨコバイ科
昆虫の分類にカメムシ目があります。クロスジホソサジヨコバイはその中の「ヨコバイ科」の一種です。
クロスジホソサジヨコバイの生態
食べ物や餌(エサ)
常緑樹などについて汁を吸っています。
都会の中の小さな公園に植えてあるような植物からも見つけることがあります。
成虫越冬
冬場でもヤツデの葉裏などで見つけることが多いようです。
成虫で越冬しているようですね。2月の晴れた日には、柵の上を歩いている本種を見つけたこともあります。
分布や生息地
資料を見ていると本州から南西諸島まで生息しているのですが、四国は記載されていません。
住んでいるような気もするのですが、四国で見かけたという記録を見つけることができなかったので分布には書いていません。(他のサイトなどでは書いているものも見かけます。)