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マメガムシってどんな虫?
ガムシの仲間の中でも小型の種類で「マメガムシ属」として、日本ではこのマメガムシ一種が知られています。
止水域に生息しており、開放的な水田のような湿地を好みます。
観察していると、小さな体でも水中に器用に潜っていきます。
そして、しばらくすると呼吸のための空気の入れ替えに水面に上がってきますが、一瞬水面に触れるだけでまた潜っていきます。
じっと水面を眺めているだけでも楽しいですね!
カエルに食べられても生還する、面白い研究結果が報告されているガムシでもあります。
ガムシ科
コウチュウ目の仲間の中で「ガムシ科」に含まれる昆虫で、日本では70種類以上(亜種含)が確認されています。この仲間は水中で生活する「水生コウチュウ」の仲間になります。
この仲間には「ガムシ」や「コガムシ」、「ゴマフガムシ」などが知られています。
マメガムシの特徴
田んぼで見つけた時には、小粒の黒いマメが水面と水中を行ったり来たりしている印象です。
実際によく見てみると、背中が膨れた面白い形をしています。
触角の先も棍棒状になっていて、ガムシの特徴を持っています。
カエルの中を泳ぎきる!?
神戸大学の研究で2020年に、とても面白い研究結果が発表されました。
詳しくはこちらの記事から
「カエルに食べられてもお尻の穴から生きて脱出する昆虫を発見」
簡単にまとめると、マメガムシはカエルに丸呑みされても、消化される前に消化管の中を泳いでお尻の穴から脱出できます!
他の昆虫を食べた時には平均50時間ほどで消化されて排出されるようです。
ところが、マメガムシは平均1.6時間ほどでカエルのお尻から脱出してくるのです。
早いものだと6分ほどでカエルから脱出するものもいたようです。
生存するには、食べられないことが一番重要ですが、食べられてからの対処をとっている例はとても珍しいのです。
脱出までの時間が短いことから、消化できない体の作りになっているのではなく、積極的に泳いで脱出するってところが面白いですね!
生態や成長
初夏に水草や落ち葉などに3~4個の卵の入った卵のうを作ります。
幼虫は6~7月頃に確認されています。
走光性
マメガムシは光に集まる習性を持っているので、夜間の灯火などにもやってきます。
分布や生息環境
日本では、本州から南西諸島まで広い範囲で見ることのできる昆虫です。
国外では、朝鮮半島、中国、台湾、東南アジア~中東、オセアニアなどで見ることができます。
マメガムシの仲間をもっと見る!
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綺麗な写真をたくさん使って紹介していますので、他の昆虫も是非ご覧になってください。
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