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コガタルリハムシってどんな虫?
成虫で越冬し、冬の間でも草むらの中から見つかることのあるハムシの仲間です。
幼虫も成虫もギシギシを食べるので、春先からたくさん見つかります。
いるところでは、ギシギシを食べ尽くさんばかりに見つかりますよ。
産卵の準備のできたメスのお腹が大きく膨らんでいるのも特徴的です。
ハムシ科
コウチュウ目に含まれるグループで、日本では800種類ほどが知られています。植物食で日中に活動するものが多く、漢字では「葉虫」と書きます。農作物に被害を与える害虫も少なくないのですが、色んな模様や形態的特徴を持ったハムシがいるので人気も高いです。
コガタルリハムシの特徴
全体が濃い青色をしたハムシです。
よく見ると羽にはたくさんの点刻がありますが、密で不規則な並びになっています。
メスは成熟するとお腹が大きく膨らむのも特徴的です。
コガタルリハムシ
生態(食べ物やエサ)
成虫も幼虫もギシギシやスイバなどを食草にしています。
冬の間は成虫で越冬して、春先に活動を始めるとすぐに卵を生むので、暖かくなると早い段階から幼虫が見られます。
成長の様子
コガタルリハムシのメスは成熟するとお腹がふくらみます。
卵はギシギシなどの葉裏にまとめて産卵され、孵化(ふか)した幼虫はそのままギシギシの葉っぱを食べて成長します。
蛹(サナギ)になって、羽化した成虫はシーズンの最中に何度か世代交代を繰り返していきます。
産卵
メスは成熟するとお腹が膨らんでいます。
卵は数か所にまとめて産卵します。
孵化(ふか)
卵は一斉に孵化を始めます。
生まれたては透明感のある幼虫ですが、時間が経つと少しずつ色づいて黒い幼虫に変わります。
幼虫
体が黒くなってしっかりしてくると、葉っぱの表面をかじるように食事を始めます。
蛹(サナギ)
蛹になると黄色くなります。
羽化(うか)
最後の脱皮は、脱ぐように羽化をします。
成虫
羽化して時間が経つと濃い青色の綺麗なハムシになります。
写真のコガタルリハムシは冬の間に見つけた個体で、成虫で越冬します。
コガタルリハムシの飼育
コガタルリハムシの飼育をした記事です。
蛹(サナギ)が色づいていく様子も観察したのでぜひのぞいてみてください。
分布や生息環境
日本では北海道から九州まで見ることのできる昆虫です。
食草のギシギシは身近な公園でも見られるので、かなり身近な昆虫です。