毎月昆虫に出会える!「月刊ムシミル」

チビコエンマコガネ

チビコエンマコガネの画像

写真ギャラリー

シカのフンから出てきた

つついたら死んだふり

意外に可愛い顔をしている

オスにはツノがある

オス。後ろから

オス。上から

メスにはツノがない

メス。ずんぐりしています

メス。小さい昆虫だけど、体高は高め

メス。上から

フンチュウの仲間まとめ 糞虫の図鑑

コガネムシ科まとめ 黄金虫図鑑

チビコエンマコガネってどんな虫?

小さな昆虫なのでかなり意識していないと見つけることはないと思いますが、イヌのフンなんかにもやってくるので意外に身近に存在しています。こういった昆虫が、そんな動物のフンなどを自然に返すのに頑張ってくれているんですね!

チビコエンマコガネの写真
チビコエンマコガネのメス♀

コガネムシ科

昆虫の分類に硬い羽を持つことが特徴の甲虫目(コウチュウ目)があります。チビコエンマコガネは、その中の「コガネムシ科」の一種です。この仲間にはカブトムシやハナムグリ、カナブンなど有名な昆虫がたくさん含まれています。
フンに集まる習性から「糞虫(フンチュウ)」の仲間として呼ばれたりもします。

糞虫(フンチュウ)とは?

主に哺乳類の新鮮なフンに集まる昆虫のことです。動物が消化できない成分を食べて分解してくれるので、生態系の分解者として重要な役割を持っています。

名前の由来

チビコエンマコガネの中に入っているエンマ(閻魔)とはなんでしょうか?
これは閻魔様のことを指しています。
この仲間の中には、動物の死肉に集まるものもいるので、その様子から閻魔様が連想されたようです。

チビコエンマコガネの特徴

頭部や胸部には光沢、羽の部分は鈍い光沢のある体長3mmほどの小さな昆虫です。
オスには小さなツノが生えており、雌雄を見分けるのは簡単です。

チビコエンマコガネのオス♂

チビコエンマコガネの写真
チビコエンマコガネのオス♂
オスには小さいながらも立派なツノがあります。
チビコエンマコガネの写真
上から

チビコエンマコガネの写真
後ろから

チビコエンマコガネのメス♀

チビコエンマコガネの写真
メス♀にはツノがありません。
チビコエンマコガネの写真
上から

チビコエンマコガネの写真
ずんぐりした体型です。
チビコエンマコガネの写真
チビコエンマコガネのメス♀

チビコエンマコガネの生態

食べ物や餌(エサ)

動物のフンに集まるフン食性の昆虫です。
都市部の公園などでも見られるのですが、そういったところの犬の糞などに集まっているのがよく観察されます。
馬糞やシカ糞にも集まることが分かっています。

チビコエンマコガネの写真
シカのフンから出てきた。
チビコエンマコガネの写真
つつくと死んだふり。

チビコエンマコガネの分布や生息地

本州、四国、九州で見ることのできる昆虫です。
国外では、台湾、朝鮮半島、中国、インドシナ半島、マレー半島、タイ、インド、スリランカ、ボルネオ島南部、ジャワ島、スマトラ島など世界的にも広い範囲に分布しています。

市街地の公園や道端の犬の糞などでも見られる昆虫です。

フンチュウの仲間をもっと見る!

ムシミルではたくさんの昆虫の面白い!を届けていきます。
綺麗な写真をたくさん使って紹介していますので、他の昆虫も是非ご覧になってください。
これからもムシミルをよろしくお願いします!

フンチュウの仲間まとめ 糞虫の図鑑

フンチュウ特集バナーの画像

コガネムシ科まとめ 黄金虫図鑑

コガネムシ特集バナーの画像

関連記事(一部広告含む)

この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

昆虫の面白い!魅力たっぷり!
たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。

カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。
TwitterInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)