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ヒメツチハンミョウってどんな虫?
青色がキレイな昆虫ですが刺激を受けると黄色い体液を出して身を守ります。
この体液に素手で触れるとかぶれることがあるので注意が必要です。
しかし、そこをのぞけば地面を歩いて飛んだりもしないので観察はしやすい昆虫です。
ツチハンミョウ科
昆虫の分類で甲虫(コウチュウ)目があります。その中にツチハンミョウ科は含まれていてヒメツチハンミョウもその一種になります。甲虫の仲間は硬い羽を持っているのが特徴で、ツチハンミョウの仲間は体液に毒を持っているので素手で触るとかぶれることがあります。
ヒメツチハンミョウの特徴
青藍色の美しい光沢を持ち、上翅(じょうし)は短く後翅(こうし)は退化して飛べません。
羽が短いのもありますが、腹部が大きくはみ出したような見た目をしています。
オスとメスの見分け方
オスとメスでは触角の形状が大きく違います。
メスはまっすぐな触角を持っているのに対して、オスの触角は途中が膨らんだような変わった形をしています。
生態
食べ物や餌(エサ)は?
成虫はシロツメクサなどのマメ科植物を食べます。
食べているところも観察していたのですが、葉っぱの端がギザギザになるような食べ方をしていました。
カンタリジンを含む毒液
刺激を受けると擬死行動を取ります。しんだふりですね。
それと同時に関節などから黄色い体液を出すことがあります。
この体液には有害物質であるカンタリジンが含まれており、皮膚に触れるとかぶれることがあるようです。
つまりは毒液なのですが、昔は漢方薬として薬に使われていたこともあるようです。
忍者が手裏剣に塗る毒を作るためにも使われていたという話を聞いたこともあります。
分布や生息環境
本州から九州まで生息しています。
草むらや地面で見つけることが多いです。