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セダカシャチホコ(幼虫)

セダカシャチホコの幼虫の画像

写真ギャラリー

目立った突起などはないイモムシ型

50mmほどになる大型イモムシ

頭部は比較して大きめ

コナラで発見(大阪)

ブナ科植物を食べます(大阪)

威嚇のシャチホコポーズ(大阪)

葉陰に隠れるセダカシャチホコ(大阪)

セダカシャチホコ幼虫

シャチホコガ科まとめ 鯱鉾蛾図鑑

セダカシャチホコってどんな虫?

目立った突起や毛などは見当たらず、イモムシの基本形のような幼虫です。
ただ、体に比較して頭部が大きく、赤い口が迫力がありますね。

セダカシャチホコの幼虫の画像
セダカシャチホコの幼虫

成虫は胸部の毛が前方に大きく隆起して尖ったデザインをしています。
全国的に分布し、色彩には変化が見られる種です。北方では黄みが強く明るい色で、南方では赤褐色になっていく傾向があるようです。

シャチホコガ科

昆虫の分類でチョウ目に含まれ、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の「シャチホコガ科」にセダカシャチホコは含まれます。
シャチホコガ科の昆虫は中型から大型のものがたくさん含まれており、長い羽を立てて止まるのが特徴的です。

この仲間にはシャチホコガ、ツマキシャチホコ、ギンモンシャチホコなどが含まれます。

特徴

セダカシャチホコの幼虫の画像
幼虫:顔アップ
セダカシャチホコの幼虫の画像
幼虫:横から
セダカシャチホコの幼虫の画像
幼虫:上から見た模様

生態や成長

セダカシャチホコなど、蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。

夏から秋にかけて2回ほど発生し、冬の間はサナギで越冬しています。

幼虫の食べ物、餌(エサ)は?

コナラ、ミズナラ、クヌギなどのブナ科植物の葉っぱを食べて成長します。

セダカシャチホコの幼虫の画像
コナラなどブナ科の葉っぱを食べます。

幼虫の威嚇

刺激を受けると、頭部を思いっきり持ち上げた姿勢をとります。
その姿が、お城の天守に飾られるシャチホコのように見えるのが名前の由来にもなっています。

セダカシャチホコの幼虫の画像
威嚇で体を反らせたところを撮影

蛹化準備

地面に降りて歩き回っていたので、土のあるケースに移したら潜っていきました。

セダカシャチホコの幼虫の画像
土に潜る幼虫

分布や生息環境

北海道から南西諸島まで生息し、平地から産地まで見ることができます。
国外では、台湾、朝鮮半島、中国、ロシア南東部、ラオス、タイ、ミャンマーでも見られます。

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シャチホコガ科バナーの画像
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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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