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セダカシャチホコってどんな虫?
目立った突起や毛などは見当たらず、イモムシの基本形のような幼虫です。
ただ、体に比較して頭部が大きく、赤い口が迫力がありますね。
成虫は胸部の毛が前方に大きく隆起して尖ったデザインをしています。
全国的に分布し、色彩には変化が見られる種です。北方では黄みが強く明るい色で、南方では赤褐色になっていく傾向があるようです。
シャチホコガ科
昆虫の分類でチョウ目に含まれ、一般的に「蛾(ガ)」と呼ばれる中の「シャチホコガ科」にセダカシャチホコは含まれます。
シャチホコガ科の昆虫は中型から大型のものがたくさん含まれており、長い羽を立てて止まるのが特徴的です。
この仲間にはシャチホコガ、ツマキシャチホコ、ギンモンシャチホコなどが含まれます。
特徴
生態や成長
セダカシャチホコなど、蛾の仲間は「完全変態」をする昆虫です。
完全変態とはサナギの期間があることで、幼虫時代と成虫とでは大きく姿が変わることが特徴的です。
夏から秋にかけて2回ほど発生し、冬の間はサナギで越冬しています。
幼虫の食べ物、餌(エサ)は?
コナラ、ミズナラ、クヌギなどのブナ科植物の葉っぱを食べて成長します。
幼虫の威嚇
刺激を受けると、頭部を思いっきり持ち上げた姿勢をとります。
その姿が、お城の天守に飾られるシャチホコのように見えるのが名前の由来にもなっています。
蛹化準備
地面に降りて歩き回っていたので、土のあるケースに移したら潜っていきました。
分布や生息環境
北海道から南西諸島まで生息し、平地から産地まで見ることができます。
国外では、台湾、朝鮮半島、中国、ロシア南東部、ラオス、タイ、ミャンマーでも見られます。