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シラキトビナナフシはどんな虫?
ナナフシ科
昆虫の分類にナナフシ目のナナフシ科があります。シラキトビナナフシはその中の一種ですが、トビナナフシの仲間として紹介されることもあります。トビナナフシと言われるナナフシは他に「ニホントビナナフシ」や「ヤスマツトビナナフシ」などがいます。
シラキトビナナフシの分布や生息環境
本州や四国では昔から確認され、山の広葉樹林などに生息しているのが確認されていました。近年になって北海道でも見つかるようになり、低山地でよく見られます。
食樹となるブナやミズナラの樹上などでよく見つかります。地面に落ちていた卵から生まれたシラキトビナナフシは、まずは木の高いところを目指して登っていくようです。しかし、低いところでもよく見つかるようですね。
葉っぱにぶら下がるシラキトビナナフシの写真
トビナナフシの見分け方
似た種類のトビナナフシに「ニホントビナナフシ」や「ヤスマツトビナナフシ」がいます。トビナナフシの仲間ではニホントビナナフシが一番良く見られますが、目の後ろに黄色い線が入るのがが特徴になっていて区別するポイントです。
ヤスマツトビナナフシは全体的に緑色で模様は少ないです。
シラキトビナナフシは前脚のつけ根のところが黄色くなっているのと、背中に赤っぽい縦帯が入るのが区別するポイントになります。
卵のデザイン
シラキトビナナフシの卵は肉眼で見ていると、ちっちゃい植物の種のような楕円形の卵です。この卵面白いことに、よく見ると網目模様が全体に入っています。ゴツゴツした植物の種を真似ているのでしょうか?
孵化(ふか)する時に出てくるフタもついているので卵だとわかりますね。このフタがパカッと開いて幼虫が出てきます。
シラキの名の由来
昆虫学者の「素木得一」さんに奉献される形で名前がつけられました。
メスだけで増える
シラキトビナナフシのオスは見つかっておらず、メスだけで増える単為生殖で子孫を残します。メスだけで増えるということは、母親の遺伝子そのままだと思うので感覚的には分裂のようなものですね。ナナフシの仲間にはこのシラキトビナナフシのようにメスだけで繁殖する種類が他にも知られています。
ナナフシってどんな虫?
ナナフシのことが、生態から飼育法まで全体的にわかるページです!