小さな命に輝きを感じる瞬間を「月刊ムシミル」

クロスジギンヤンマ

クロスジギンヤンマの写真

写真ギャラリー

羽化してしばらくたった成虫

クロスジギンヤンマ

獲物をかみくだく口

ヤゴ

胸の黒い筋模様が特徴

ヤンマ科まとめ トンボ図鑑

クロスジギンヤンマってどんな虫?

ギンヤンマと並んでよく見られるヤンマの仲間ですが、周りが樹林に囲まれた止水域などに多く見つかるトンボです。
都市部などで見られるギンヤンマと比べて、キャンプなどで少し自然の多いところに行くと、クロスジギンヤンマが多くなってきます。

ギンヤンマとは同じくらいか一回り大きいくらいの印象で、名前の由来にもなった胸部の黒筋模様が特徴的です。

クロスジギンヤンマの写真
クロスジギンヤンマ

ヤンマ科

昆虫の分類の中にトンボ目があります。その中にヤンマ科は含まれていてクロスジギンヤンマはその中の一種になります。他にもマルタンヤンマコシボソヤンマなどが同じ仲間になります。

ギンヤンマの特徴

オスもメスも胸部に太い黒条(こくじょう)があります。

オスは腹部に水色の斑紋が目立ちますが、メスは緑色になります。
しかし、メスでもたまに水色模様が出ているものが見つかります。

成虫

クロスジギンヤンマの写真
クロスジギンヤンマの写真
斜めから
クロスジギンヤンマの写真
ななめから
クロスジギンヤンマの写真
上から
クロスジギンヤンマの写真
低いアングルから

ヤゴ

成長すると50mmほどになり、腹部が膨らんだヒョウタンのような形をしています。

クロスジギンヤンマのヤゴの写真
横から
クロスジギンヤンマのヤゴの写真
上から

生態や成長

食べ物や餌(エサ)

幼虫も成虫も肉食です。

ヤゴの時代は水中で他の昆虫や、大きく成長すると小魚なども捕食します。
成虫は素早い動きで飛び回り、他の昆虫などを捕食します。

クロスジギンヤンマのヤゴの写真
下唇(かしん)を素早く伸ばして他の生き物を捕食します。
クロスジギンヤンマの写真
口を開くと鋭いアゴを持っているのがわかります。肉食の口ですね。

ヤゴ(幼虫)

トンボの幼虫をヤゴと言います。
ヤゴは水中で生活し、他の水性の生物を中心に捕食して大きくなっていきます。

クロスジギンヤンマのヤゴの写真
クロスジギンヤンマのヤゴ
おしりの方にミズムシが歩いています。

脱皮殻

羽化した時の脱皮殻です。

クロスジギンヤンマのヤゴの写真
脱皮殻
クロスジギンヤンマのヤゴの写真
顔面の下に大きな下アゴがあるのがわかります。下唇(かしん)と呼びます。

分布や生息地

北海道から南西諸島まで全国的に見られるヤンマです。
平地から丘陵地の、周りに樹林があるような池や沼で見られます。
浮葉植物が茂ったような環境を好んでいます。

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この記事を書いた人

村松佳優

昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。

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カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています!
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